録りだめしてあった、フジテレビの「
不毛地帯」を初回分から見た。開局50周年記念のドラマ。
友人も観はじめているようで、たいそう感心している様相。僕も同じである。
唐沢寿明さんが主演で、大本営の若き参謀であった元陸軍中佐・壱岐正の生きざまが展開される。戦後シベリアでの抑留生活から始まるが、そのシーンも迫真で、また、ロシア語のじょうずなこと。思わず、自分もにわかタモリ状態。似非(えせ)ロシア語を口にだしたりしている。
復員後の日本の状態。昭和30年代前半の日本の姿が描かれているが、僕が生まれ育ったころの、街並み、風情が良く出ている。時代考証がしっかりしている、とはこういうことをいうのだろう。
原田芳雄さんが演じる近畿商事の社長、大門には、まさに、復興と経済成長をリードした時代のいくつもの経営者の姿がだぶって見えるようだ。そこに嘱託の身として就職した壱岐正は、大本営時代に発揮した自らの戦略的思考が大回転し始める。みているだけでワクワクする。この先、なにが起こるのだろうか?
商社の上司に、岸部一徳さん、同僚に竹野内豊さん、部下に斉木しげるさん。防衛庁のエリートに柳葉敏郎さん、段田安則さん、そして政財界の大物役に伊東四朗さん。なんと、それぞれがはまり役なのだろう・・・。
妻役は和久井映見さん(こういう女性がいた時代があったのだろう・・・「夏子の酒」も良かったがこれも良いし益々見たい)、子役が多部未華子さん(本当に高校生に見える)、陸軍時代の上長の娘が小雪さん(ああ…今後のストーリー展開が目に見えるよう)、そして謎の銀座のクラブママに天海祐希さん(こういう人、いるいる~!)。
唐沢さんのかっこよさに、見とれてしまい、おもわず今日はカットサロンに行って頭髪を短くしてしまった(7・3ではないけども)。
しばらく、可能な限り自らを律し、折り目正しくすごしたい。