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プロジェクション・マッピングは心身が受け付けない
久しぶりのグラン・プラス。中世から綿々と保たれ続けた佇まいを楽しみに広場を訪れたのだけれど、一歩足を踏み入れただけでそこからすぐにでも逃げ出したくなってしまった。

プロジェクション・マッピングによる光の装飾が施されていたのだ。それもロックやハウス・ミュージックやらの爆音とともに繰り広げられる。

暖めようとしていた心は、哀しみとともに萎えていった。

それにしても、この神聖な広場を乱痴気騒ぎに置き換えようと誰が企んだのだろう。

良識があると思っていた国が、その精神が、次々に瓦解してゆくさまを目の当たりにしているうちに、頭がくらくらとしていった。

幸いに、その爆音ばか騒ぎが終わったところで、照明も元の静かなる状況に戻り、あの透き通るように美しい空間が取り戻されていって、漸く僕の心も澄んでいった。


◼️静かなバージョン。
プロジェクション・マッピングは心身が受け付けない_c0193136_14440962.jpg

プロジェクション・マッピングは心身が受け付けない_c0193136_14440916.jpg

プロジェクション・マッピングは心身が受け付けない_c0193136_14441031.jpg

プロジェクション・マッピングは心身が受け付けない_c0193136_14441066.jpg


◼️乱痴気騒ぎバージョン。
プロジェクション・マッピングは心身が受け付けない_c0193136_14453521.jpg

プロジェクション・マッピングは心身が受け付けない_c0193136_14453569.jpg


# by k_hankichi | 2019-12-20 14:30 | | Trackback | Comments(2)
コンセルトヘボウを見ただけてもきっと泣いてしまうだろう
“(前略)
さよなら
私のコンセルトヘボウ
ときめくことはもうないでしょう
大切なものは何度でも
捨てなければなりません
別離がもたらすはずの甘い露さえ
ここに書くことで薄まってしまった
私は少しも傷ついていない
そのことを残念に思う”

平田俊子による詩「宝物」のなかのこの言葉を静かな夜に思い出した。その建物の前に立って、それを再び声に出して読んだならば、きっと泣いてしまうだろう。

この街には、そんな男の柔な心を受け入れてくれるだけの懐の深さがある。


◼️中央駅の佇まい。
コンセルトヘボウを見ただけてもきっと泣いてしまうだろう_c0193136_07360088.jpg

◼️宿の窓から眺める商店街の美しさ。
コンセルトヘボウを見ただけてもきっと泣いてしまうだろう_c0193136_07361437.jpg


# by k_hankichi | 2019-12-19 07:18 | 街角・風物 | Trackback | Comments(3)
裸婦を廻る対話・・・『裸婦のなかの裸婦』
ヨーロッパの幾つかの国を回っていると国々の違いが顕著なことに気付く。EUという一括りの経済共同体を維持することも至難の業であることも説明してもらうまでもなく体感する。

こういうことはルネッサンス時代、いや、古代ギリシアやローマ時代からずっと自明だったのかもしれない。それほどまでに地域ごとの自己主張が尖っているのだ。

クラーナハの絵のことが気になって読んだ本のなかにも次のようにしるされていた。

“ルーベンスやレンブラントどころか、イタリア・ルネサンスの裸体ともちがうね。彼らのように、色彩の交響のなかに裸体を解き放つのではなく、線と形体のなかに裸体を冷たく凝固させる。裸体をして、われわれの視線に撫でまわされるための、一個の陶器のごときオブジェと化せしめる。これがクラナッハ特有のヌードだな。十六世紀の画家とは思えないほど、おそろしくモダーンな感覚の持主だよ。”

『裸婦のなかの裸婦』(澁澤龍彦、巌谷國士、河出文庫)は、さまざまなことを教えてくれる名著だった。


裸婦を廻る対話・・・『裸婦のなかの裸婦』_c0193136_06571143.jpg


# by k_hankichi | 2019-12-18 06:41 | | Trackback | Comments(3)
メラニー・ロランの最新作『英雄は嘘がお好き』
メラニー・ロランの最新作『英雄は嘘がお好き』(原題: Le Retour du héros)を機内で観た。ローラン・ディラール監督。
https://eiyu-uso.jp/

舞台はナポレオン帝政時代のフランス・ブルゴーニュ。裕福な家で生活するエリザベット(メラニー・ロラン演じる)は、婚期を逸した女。その妹ポリーヌに縁談が持ち込まれた矢先、婚約者の男シャルル=グレゴワール(ジャン・デュジャルダン演じる)は東部オーストリアでの戦争に召集される。

妹は婚約者からの手紙を待ち望むがいつになっても送られてこない。痺れを切らしたエリザベットは彼に成りすまして手紙を書き、それを妹に渡す。狂喜する妹。

妹は嬉しさのあまり返事をしたためる。姉は慌てる。画策して手紙が出されるまえにどうにか手に入れてそれを読む。破廉恥な内容に驚くが、姉は話を合わせてその返事を書いてゆく。だんだんエスカレートしていって・・・。

そして英雄として彼は帰ってくる。本当は違うのに。

そこからの話がまた面白いのだけれど、ネタバレになるのでこのあたりで収めることにする。

メラニー・ロランは、やっぱり凛々しく美しい。妹に嫉妬したり英雄を揶揄したり。ちょっと意地悪な、でもとても可愛げな蠱惑的な目線。

クラーナハの絵のなかの女性にそっくりなこの女優のことをますます恋している自分に気づいた。


メラニー・ロランの最新作『英雄は嘘がお好き』_c0193136_17021174.jpg

◼️フランス東部で見つけたツアーバス。ガブリエル・フォーレだ。なかなかやるね!
メラニー・ロランの最新作『英雄は嘘がお好き』_c0193136_17070637.jpg

◼️フランス語版トレイラー

◼️日本語版トレイラー


# by k_hankichi | 2019-12-17 16:45 | 映画 | Trackback | Comments(4)
混迷と混乱のなかで民衆の力を思い知る
年の瀬に近づきつつあるなかだけれど、出張が入っていて行き先は混沌と混乱が渦巻く欧州の地。

着いて早々に年金制度改革に反対する無期限ストライキを打っている渦中に巻き込まれた。所望の電車を事前予約すれども間際になって「ストなので運休になった」という当然の主張のように書かれた連絡が相次ぐ。

仕方なくこれはと思うルートを探して挑戦したが、目的の駅までの地下鉄は殆んど動いておらず頭を抱える。

ならばそれでは、と地上に出て車を拾おうとしたが、道路は日曜日の夕方というのに大渋滞。

なんとか順番が回ってきた公共タクシーも、運転手はメーターを倒さない。ガソリンスタンドもストなんだ、今日はあと30km分しかオイルが無いから上がったり。だからこれこれこの金額を払ってくれという開き直った主張をする。

時は金なり。仕方なく支払うことにして、普通ならば10分で行ける市中の距離を一時間ほど手に汗握り、危機一髪で新幹線に間に合った。

日本での交通ストライキは中高生時代に散々経験し、その威力を知ってはいるものの、フランスのそれは勢いと根気が違う。12月5日からの一週間くらいかと思いきや、本当に文字通り期限を定めない様相。

これくらいの根深い気持ちで労働者は権利を主張しなければならないのだということを、改めて思い知った。

日本にも政権に異議を申し立てるやりざまや団結方法はまだまだあるのだ。そんなことにも今更ながらに気づかせられた。


◼️大混乱の地下鉄コンコース
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◼️自由と革命の象徴のレピュブリック広場(交通も混沌を極める)
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混迷と混乱のなかで民衆の力を思い知る_c0193136_04434890.jpg

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*カメラ触れ御容赦ねがう。

# by k_hankichi | 2019-12-16 04:04 | 街角・風物 | Trackback | Comments(4)