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骨董に途方に暮れ『カツベン』を楽しむ
三連休に足を運んだのは、骨董ジャンボリー(@東京ビッグサイト)と映画『カツベン』(@丸の内TOEI)。

前者(http://kottoh-jamboree.com/)は家人が興味があってそれに付き添った。いつものようにゆりかもめに乗って着いた会場は南ホール。駅からちょっと遠いが海を見ながら歩く道は、ちょっと心地よい。

さて現地。やけけにしんと静かである。そしてまたそこに流れる空気は淀み、どよんとしている。これはなに?と思った。

東京ビッグサイトで催されるイベントは、どのようなものであろうと(いまは開催が無くなった「東京国際読書フェア」のときでも)、派手な看板やプレゼンテーションディスプレイ、そしてキャンペーンガールが会場を賑やかにさせていたから対極的な雰囲気だ。

会場をしずしずと歩んでみると、西洋骨董、和骨董、それから玩具や生活雑貨のノスタルジーものなど。それぞれの専門を極めたお店が、棚を広げている。がちゃがちゃ、ごちゃごちゃ、どよーんどよーん。

どの骨董品を見ても、値段が安いのか高いのかわからない。おおっこれは高級そうだと思えるもののあるけれども、真正のものなのか贋作なのかはとんと見当がつかない。高級の証明なのか、直接に触れてはならず置いてある虫眼鏡で眺めるようになっていたりもする。一方で、こいつはどうみてもガラクタだ、というようなものに高値がつけられている。頭がこんがらがってくる。

ちょっと手に取ってみていると、すかさずお店の人が近寄ってくる。

「それは正真正銘のボヘミアングラスでね、、、」
「こっちのパイプはスペインの樫の木で口金が珍しくて」
「こっちはミルキーガラス、人気ありますよね」
「このフランス製のコートは昨日まで奥に隠してあったのですけども」
「一客8万円の品だろうなと値踏みして、別のところで仕入れたのだけれど、俺の目に狂いはなかったんだよね」
「こちら揃いで15になります・・・・」
「お客さん、ムッシュと呼んでください・・」

自慢せんでくれ、ゆっくりと見させてくれ。

このかたがたは、まったく違う種目の競技者なんだなあ、骨董道というものは専門家になって眼力を磨かなければとんでもないことになりそうだ、と這う這うの体で、会場を後にした。

時間ができたところで、道を急いだ先は映画『カツベン』(https://www.katsuben.jp/)。それは周防正行監督の最新作だからだ。先月の封切りだったからもう優先度が落ちていて、普通の映画館では夜の時間帯に設定されていて、どうにも困っていた。丸の内TOEIでは一日中掛かっていることを知って、そわそわしながら館に着いた。

活動弁士に憧れていた少年・染谷俊太郎と、彼を慕いつつ映画女優になる夢を見ている少女・栗原梅子の物語。大人になってからの二人を成田凌と黒島結菜が演じる。二人は夢を半分叶えてはいるものの、俊太郎は盗人の片棒担ぎから足を洗うべく、活動映画館・青木館での下働きに入る。梅子のほうは、いまは売れっ子の弁士・茂木貴之(高良健吾演ずる)の彼女として再会する。そんななか、町で急速に拡大するタチバナ館は、青木館をつぶそうと様々な策を講じていく。

波乱万丈の映画活劇でとても楽しんだけれど、上白石萌音には、最後のほうで、ちょっぴりだけ会えた。苦肉の策で繋げたフィルムをもとに、弁士が語った『金色夜叉』の一場面(だから白黒)。一日千秋の日々がまだまだ続く。

■スタッフ
監督:周防正行
活動弁士監修:澤登翠
脚本:片島章三
プロデューサー:天野和人 、土本貴生
撮影:藤澤順一
音楽:周防義和
■キャスト
成田凌 染谷俊太郎
黒島結菜 栗原梅子
永瀬正敏 山岡秋声
高良健吾 茂木貴之
井上真央 橘琴江
音尾琢真 永尾虎夫
竹野内豊 木村忠義
竹中直人 青木富夫
渡辺えり 青木豊子
小日向文世 橘重蔵
上白石萌音 お宮
草刈民代 マルギュリット
■製作
2019、「カツベン!」製作委員会(東映=木下グループ=テレビ朝日=ソニー・ミュージックエンタテインメント=電通=東映ビデオ=朝日新聞社=アルタミラピクチャーズ)

■骨董トレイラー

■映画トレイラー




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# by k_hankichi | 2020-01-14 00:31 | 映画 | Trackback | Comments(2)
正統派ミュージカル『舞妓はレディ』に、とろける
レンタルショップで映画『舞妓はレディ』を借りてきて観た。上白石萌音が好きならば、まずはこれからだ、という友人の教えに沿ってのことだったのだけれど、まさしくその通りの素晴らしい作品だった。
https://www.toho.co.jp/movie/lineup/maikoLady.html

ストーリーは作品名が文字られた『マイ・フェア・レディ』に似ていて、田舎から出てきた女の子がレディ(こちらの場合は舞妓)としてデビューできるかどうかを、言語学の教授と社交界の男(こちらの場合は京都の旦那)が賭けをするというもの。『マイ・フェア・レディ』と同様、言語学者の教授とレディは、何はともあれ訛りを直さなくっちゃ、という義務感で練習を始めるが、やがて相互に忘れられない存在になっていることに気づいてゆく。

西洋の名作と比べてはならないのだろうが、僕はこの日本の作品はそれと比肩できるものだと思う。何よりも、主演の上白石萌音の歌声が素晴らしい。オードリー・ヘプバーンが演じるイライザの歌声は殆どが吹き替えだから、こちらのほうがミュージカル本来の役割を完遂できている。

そしてまた上白石の愛らしく可憐で、けな気で美しい姿は、ヘプバーンに劣ることはない。ヘプバーンももう少し若ければ、イライザ役にぴったりなのだけれど、ちょっと薹が立ってしまっていた。

さて楽曲。

・「私の夢」(津軽弁と薩摩弁で歌う素朴さに心を奪われた)https://recochoku.jp/song/S1000670973/?ds=A1000921331&affiliate=4320010172
・「京都盆地に雨が降る」(マイ・フェア・レディの「スペインの雨 」[The rain in Spain stays mainly in the plain.] の文字りだけどこちらも素晴らしい)https://recochoku.jp/song/S1000670972/?ds=A1000921331&affiliate=4320010172
・「夜の終わりに想う歌」(マイ・フェア・レディの「君住む街で」を想起させる)https://recochoku.jp/song/S1000670971/?ds=A1000921331&affiliate=4320010172
・「舞妓はレディ」(主題歌だ、朗らかで楽しい)https://recochoku.jp/song/S1000415484/?ds=A1000921331&affiliate=4320010172

というような感じで、素晴らしい音楽が詰まっている。正統派のオリジナルミュージカルとして世界に誇りたい、紹介したい。

何はともあれ、上白石萌音に嵌っている今である。

■スタッフ
監督:周防正行
脚本:周防正行
撮影:寺田緑郎
振付:パパイヤ鈴木
音楽周防義和
主題歌:上白石萌音「舞妓はレディ」
■出演
上白石萌音 西郷春子(小春)
長谷川博己 京野法嗣
富司純子 千春
田畑智子 百春
草刈民代 里春
渡辺えり 豆春
竹中直人 富さん
高嶋政宏 高井良雄
濱田岳 西野秋平
岸部一徳 北野織吉
小日向文世 市川勘八郎
妻夫木聡 赤木裕一朗
大原櫻子 舞妓時代の千春
■製作
2014年、フジテレビジョン=東宝=関西テレビ放送=電通=京都新聞=KBS京都=アルタミラピクチャーズ

■映画トレイラー

■「京都盆地に雨が降る」
正統派ミュージカル『舞妓はレディ』に、とろける_c0193136_11175310.jpg



# by k_hankichi | 2020-01-13 11:19 | 映画 | Trackback | Comments(2)
落胆して哀しくなる・・・『世界の大問題10』
池上彰の『知らないと恥をかく世界の大問題10 転機を迎える世界と日本』(角川新書)を読了。知らないことも多かった。

「トゥキュディデスの罠」。

安部首相が引用した短歌「我が胸の燃ゆる思ひにくらぶれば煙はうすし桜島山」の理解違い(実は、島津の殿様は全然やる気がないという失望の歌)。

「ロシアゲート疑惑」などから逃れる一手は外交交渉で強い大統領をアピールするはず →事実そうなった(対イランの一手も)。

「民主主義は最悪の政治といえる。これまで試みられてきた、民主主義以外のすべての政治体制を除けばだが」というチャーチルの名言(これはどこかで読んだ覚えはあるけれど改めて感銘)。

池上さんの切り口は刺激的だ。なるほど、そーだったのか、と目から鱗が落ちるように分かる。解説者というのはこういうものか。

しかし、一方でまた思う。この博識をもっと人々の役に立てるようにできないか、と。

エピローグで池上さんは次のようなことを引用する。

「要するに、有識者のひとりひとりが賢明にならなければ、民主主義はうまくゆかない。国民が賢明で、ものごとを科学的に考えるようになれば、うその宣伝はたちまち見破られてしまうから、だれも無責任なことを言いふらすことはできなくなる。高い知性と、真実を愛する心と、発見された真実を守ろうとする意志と、正しい方針をもって貫ぬく実行力と、そういう人々の間のお互の尊厳と協力と・・・りっぱな民主国家を建設する原動力はそこにある。そこにだけあって、それ以外にはない」(『民主主義』(文部省、角川ソフィア文庫)より』

こうまで書いて、いまの日本の政権の実状を糾弾しないのは何故か。トランプや金正恩や文在寅ばかりに目を向けさせようとするのは何故か。この著者はいったい何者なんだ。

世界の大問題とやらの内情や実態を教えてもらっても、却って落胆して哀しくなるばかりだった。


落胆して哀しくなる・・・『世界の大問題10』_c0193136_18275738.jpg


# by k_hankichi | 2020-01-12 07:01 | | Trackback | Comments(2)
キムタクが役者・木村拓哉に変貌した日
正月のテレビドラマ『教場』(https://www.fujitv.co.jp/kyojo/)の録画をしていたが、ほとんど期待せずに観始めた。嫌いな俳優のキムタクが主演をしているからだ。

観始めてしばらくして、ただ事ではないことが起きている、と背筋がぞくっとした。これまでに見たことのない凄みと、人を射る(あるいは貫き刺す)ような眼差しと、そして口調がそこにあった。

ドラマの舞台は警察学校だ。候補生と彼らを教える教官(木村拓哉演じる)とのあいだに、さまざまなやりとり、相克、焦りと嫉妬、そして克己が起きる。いくつかの事件が起き、そこには候補生や教官のそれまでの生い立ちが絡んでいく。(ストーリーは以下のサイトを参照。→https://www.fujitv.co.jp/kyojo/story/index.html

木村拓哉には、いつものドラマで見せる、ニヤリとしたそして媚を売るような視線が全くない。そこには孤独な、そして生きることについてのどん底を見たひとりの男がいた。

人々を守り、悪事を取り押さえていく、という警察官としてあるべき姿を示そうとする、一人の指導者の真摯な眼差しなのだ。鶴田浩二がドラマ『男たちの旅路』で見せたような空気がそこにあった。

この作品で、キムタクは凄みのある男に変貌した。そのことを心に刻んでおきたい。


キムタクが役者・木村拓哉に変貌した日_c0193136_18254853.jpg



# by k_hankichi | 2020-01-11 18:24 | テレビ番組 | Trackback | Comments(0)
「オノマトペ」をさらに普及させたい
『オノマトペ 擬音語・擬態語の世界』(小野正弘、角川文庫)を読了。面白かった。

学者らしい。よく分類している。分かりやすい。

しかしちょいと齟齬感にぶちあたる。

“オノマトペは、かみしもを脱いだもの、おへそまるだしのもの、なのである。ひどく改まった場にはそぐわない。仲のいい相手と、そう気を遣う必要のないおしゃべりでつかえば、ときに座がなごみ、ときに座を盛り上げ、ときに深い共感を得る。それがオトマノペなのである。”

ん?本当か?

僕は改まったときにも、オノマトペ使いまくりだ。そうすると、僕は失礼なやつなのか?

オノマトペ無くして言葉はない、と言ってほしい。

オノマトペ造語に溢れる実家に育った輩にとっては、会話はいつも小津映画の杉村春子の世界だ。


※参考

「オノマトペ」をさらに普及させたい_c0193136_20054021.jpg


# by k_hankichi | 2020-01-10 06:50 | | Trackback | Comments(5)