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ディヌ・リパッティを想う気持ちに呼応する

件の恩田陸さんの音楽小説が、どうしてあんなに素晴らしいのか不思議で、すこし調べていたら、足掛け10年以上の構想・執筆のうえ上梓したものだと分かった。そしてクラシック音楽を題材にした作品としても彼女として初めての類いらしい。それほどまでに大切にあたためられ育まれたものなのだ。

さらに調べていると、2005年の雑誌『考える人』の特集「とっておきの音楽」で、次のように寄稿していることを知った。

“何かの折りに何気なく聴き始めてやめられなくなる。録音状況の悪いものばかりなのだが、その水際立ったエレガントなタッチを聴いたあとで、最近の素晴らしい録音で素晴らしいテクニックと言われるピアニストの演奏を聴くと、誰もが皆『がさつ』に聴こえてしまうのだ”

恩田さんにとって、がさつ、という言葉をカギ括弧に封じてしまうほどの違いなのだ。

ディヌの音魂が僕の頭の奥に響く朝だった。

http://kangaeruhito.jp/articles/-/42
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by k_hankichi | 2016-11-30 07:47 | クラシック音楽 | Trackback | Comments(6)

最高の音楽小説の登場・・・『蜜蜂と遠雷』

ぐいぐいぐいぐいと惹きこまれ一気呵成に読ませた、最高の音楽小説だった。今年読んだ小説のベスト3に軽々と入り込んだ。『蜜蜂と遠雷』(恩田陸、幻冬舎)。

この長編は、世界5拠点でのオーディションを経たのちに、選ばれた100名が競う芳ケ江国際ピアノコンクールが舞台だ。二週間ほどの期間の出来事が、まるで大河ドラマのような起伏でもって出来上がっている。

恩田さんのピアノ音楽とコンクールに対しての造詣の深さは、ストーリー構成に大きな陰影を投げかけ、ドラマチックで且つリアルな展開に繋がっている。はらはらドキドキしながらも、どのチャプターでも感興が昂り、じわりと涙が出る。音楽小説はあまたあるけれども、そしてそれらは大抵読んではいるものの、これだけ深い聴き込みと表現をした小説家は国内外でもこれまで居なかった。あれらの作品を書いた小説家の累々(今や名だたる方々も多いが)も、必ずや舌を巻くであろう。というか、穴が有ったら入りたくなること必定である。

ピアノが自宅に無いのにも関わらず天性の音楽才能を発揮する少年、風間塵(ジン)。天才少女として音楽会にデビューし持て囃されていたが母の死で舞台から足をそむけてしまった二十歳の栄伝亜夜。そしてフランス人の父と日系ペルー人の母のもとに生まれた齢19歳のマサル・カルロス・レヴィ・アナトール。音楽を専攻しながらコンクールから遠ざかり、しかしピアノの熱に再度駆り立てられて、年齢制限ぎりぎりで挑戦する高島明石。これら若者たちを囲むのは、其々を育ててきた指導者たちと、鋭い審美眼(耳)を持つコンクール審査員の歴々。

彼らが生み出す音魂を表す表現は、まるでそこで聴いているかのような感覚にさせる。たとえば次のよう。

“いったいどうやってピアノを鳴らしているんだ。マサルも、プレイヤー・ピアノのごとく、少年が手を触れる前からピアノが鳴っているような錯覚に舌を巻いていた。平均律クラヴィーア。これはもう、彼の、風間塵の演奏としか言いようがない。これはこれでスタンダードになりうるのではないか。訥々と、それでいてなんとも言えぬ歓びに溢れた音。誰の演奏にも似ていない。素朴なのに官能的で、一種先導的ですらある----譜面を感じない。モーツァルトを聴いていて、そう気が付いた。まるで、今思いついて即興で演奏しているみたいだ。あの有名なフレーズも、彼がたった今生み出したフレーズがそのまま感動を呼んでいるかのよう。”(「第一次予選」より)

“凄い情報量だ。やはり亜夜のラフマニノフに圧倒されつつも、明石はそんなことを考えていた。プロとアマの音の違いは、そこに含まれる情報量の差だ。一音一音にぎっしりと哲学や世界観のようなものが詰めこまれ、なおかつみずみずしい。それらは固まっているのではなく、常に音の水面下ではマグマのように熱く流動的な想念が鼓動している。音楽それ自体が有機体のように「生きて」いる。彼女の演奏を聴いていると、遥かな高みから睥睨する高次の存在を感じてしまう。彼女自身がピアノを媒介とした、巫女か依代のようなのだ。彼女を使って誰かが「弾いて」いる---そんな気すらしてくる。”(「第二次予選」より)

“練習するたびにマサルは痛感した。シンプルな曲なので、すぐに弾けてしまうし、美しくキャッチーなメロディなので、甘く弾こうとすればいくらでも弾ける。しかし、「甘さ」というのは「ダサさ」や「自意識過剰(”ピアニストの自意識ダダ漏れ”っていうのはうまい表現だ)」と限りなく近いところにあるのだ。その匙加減が難しく、歌いすぎたり、逆にそっけなくなったり、となかなか彼の納得する正解が見えない。(中略)この「五つのロマンティックな小品」(注:シベリウス)を弾いていると、エレガントで真っ白で、精緻な模様が編まれたレースを思い浮かべる。真っ白なレースのさざなみが、静かに渚に打ち寄せるさまを見る。”(「第三次予選」より)

この小説の面白さは、以上のような例に示すような表現ばかりではない。ピアニストたちが選ぶ、第一次~第三次の予選でのピアノ独奏曲、そして本選のピアノ協奏曲についても凄い。もちろん恩田さんの設計なのだけれど、登場人物の個性をまさに的確に表しているかのような組み合わせなのだ。クラシック音楽ファンであれば、ぐうの音も出ない、まさに参りました、と感嘆してしまう。

それらの曲目リストを記載してしまいたいのを我慢しつつ、沢山のひとたちに楽しんでもらいたい、この世界に吸い込まれ、たゆたうように感動に浸ってほしいと思った。

■読後の本の様子(付箋だらけになってしまう)
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■新聞広告
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蜜蜂と遠雷

恩田 陸 / 幻冬舎

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by k_hankichi | 2016-11-29 00:46 | | Trackback(1) | Comments(4)

黄昏のパリの空

巴里の黄昏が橙色や紫色、あるいは漆黒に近い夕闇のことだと思っていたら、このあいだ旅行から帰った家人が、こういう黄昏だったよと見せてくれて、それを見た瞬間、友達たちと遊びに行った広場にとても大切なものを置き忘れてしまったときのような気持ちになった。

それは哀しみとは違うのだけれど、それを見つけた誰かはちょっと嬉しくて持ち去ってしまったかもしれないという、ある種甘美で、せつないようなものだ。

それほどまでにパリの夕暮れは吐息が出るほど美しいのだと分かって、自分でもそこをどうにかしてでもまた訪れたくなった。

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by k_hankichi | 2016-11-28 19:06 | 街角・風物 | Trackback | Comments(2)

哀しみの理由・・・『永遠をさがしに』

原田マハの『永遠をさがしに』(河出文庫)はチェリストの母娘たちの話だった。

世界的な指揮者の父親をもつ和音(わおん)は、あることをきっかけにチェロから遠ざかり、平凡な高校生活を送っていた。そんななか突然現れた、新しい母親。彼女との葛藤の中で、しだいに音楽への愛を取り戻していく。

この小説は、「別れ」が新たな希望と渇望をもたらすのだということを教えてくれる。永遠に繋がることを夢見て。

原田さんが作る小説としてはすこし強引な筋立てで、そして音楽描写には物足りなさを感じたが、これは彼女が得意とする美術と、そして今回の音楽という領域の違いがもたらすものなのかなと思った。

永遠をさがしに (河出文庫)

原田 マハ / 河出書房新社

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by k_hankichi | 2016-11-27 18:18 | | Trackback | Comments(2)

ジェームズ・ボンドになる気持ち

家人から英国土産を貰った。なんでも政治家や映画俳優の御用達の店だそうだ。そしてジェームズ・ボンドの御用達でもあるということで、これには飛び上がった。 →http://turnbullandasser.co.uk/

007は僕の映画愛好人生の出発点でもあり、どの作品も溜息吐息とともに魅了されてきた。

このタイを締めるだけで、もしかするとライセンスを貰えるのかもしれない。いや締めたとたんに、変身しているのではないのか。

来週の仕事に出かけるときに、締めるその時のことを想像する。願望が空想になり、空想が現実になるように思えてきた。

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by k_hankichi | 2016-11-26 18:30 | 街角・風物 | Trackback | Comments(2)

ランボーとアインシュタインの会話

どこかの本で引用されていて思わず中古本を取り寄せたまま2年ほどが過ぎていた。みちのく行脚の道すがら漸く読み終えて、ああ、これはバブルの前の世界だなあと思った。アフリカとアメリカを通じてヒロシマに思いを馳せ、その日本的なる文明と原点回帰に憧れる。『すばらしい旅人』(イヴ・シモン、集英社)。

このなかで、つぎのようなストーリーを創る話がある。

アルチュール「見つかった・・・」
アルバート「なにが?」
アルチュール「永遠だ・・・」
アルバート「だが、時間と空間は、われわれが認識しなければ意味がない・・・」
アルチュール「おれは神の声を待ちこがれた。おれは、永遠なるものより、劣った種族なのだ」
アルバート「神の賭けというのはむずかしい。私には神が賽を振ったとは思えないのだ。過去、現在、未来という区別は幻想にすぎない。たとえそれが執拗な幻想だとしても」
アルチュール「おれは、あんたの理性の光を見ることはできない。おれは獣だ、ニグロだ」
アルバート「一番いいのは、すっかり酔って浜辺で寝転ぶことだよ」
アルチュール「つまり見つかったんだな」
アルバート「なにが」
アルチュール「見つかった・・・」
アルバート「永遠だよ。それは太陽と混じり合った海だ」

『地獄の重力』という本の構想。ランボーとアインシュタインとの会話だ。僕にはその海の水の手触りがヒタヒタと沁みてくる。

未来を見据えていた頃の、フランスの壮年の人たちの希望を垣間見た気がした。

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すばらしい旅人

イブ シモン / 集英社

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by k_hankichi | 2016-11-25 07:27 | | Trackback | Comments(2)

「躊躇いの美しさ」を描くドラマ

テレビドラマ『逃げるは恥だが役に立つ』(TBS、火曜)に、はまっている。ストーリーや主演女優の演技が愛らしいだけでなく、その演出(想いがつのると場面が切り替わり別建てドラマが始まるとか、コスチュームを着た小人が画面の隅から登場し心の叫びを吐露するとか)も斬新で楽しめる。
http://www.tbs.co.jp/NIGEHAJI_tbs/

ストーリーは、二人の若い男女がためらいながらも少しづつ互いの気持ちが近づいていき、そして愛することに気付いていく。結末は気持ちが成就して結ばれることになるのだろうが、このドラマの勘所と心地よさは、それらの「躊躇いの過程の美しさ」にあると思う。

一言放ち、躊躇しながら一言返す。それに返事をしてその答えを待つ。相手のちょっとした仕草に、なにのことなのかとその意味を悩み、当惑する。まるで戦後間もないころの事情のよう。

いじましいともいえる程のためらい。だめだったらどうしよう、という怖れとの葛藤。牛歩のような遅い進展は、逆に得も言えぬ魅力となる。

昨今の恋愛事情は、ドラマばかりでなく現実も昔に比べれば遥かに迅速で、そんな簡便なものなのかしら、と呆れるばかりなのだけれど、このテレビドラマは、現代のそういった風潮に反旗を翻している。

相手の心を捉える俊敏さやストレートな心の発露だけが心の共鳴をもたらすのではなく、淀みのようにたゆたうように遅々とした控えめさからもそれが生み出されることを、この作品は教えてくれる。

今週は第7話。二人は互いに気持ちが通じ合っていることにとうとう気付く。そして触れ合いの初歩に辿りついた。雪もちらつきそうな寒さの今を温める。来週がますます楽しみである。

■小人出現 →https://youtu.be/ins_IOmOeJ4
 
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by k_hankichi | 2016-11-24 06:38 | テレビ番組 | Trackback | Comments(2)

『心が折れる職場』を読んで砂漠を流離う

新聞の日曜版に紹介されていて、組織のことを考える立場だし読まなくては、とその実、それとはちがう心に抗いながら買い求めた。『心が折れる職場』(見波利幸、日経プレミアシリーズ)。

“こうした知的労働の職場の人が陥りやすい間違いは、「こうすればいい」という「正解」を求めてしまうところにあります。ところが、説明するまでもありませんが、心の問題は論理で割り切れるものではありません。(中略)心の問題をかかえていそうな人がいたら、理詰めですべてを解決しようとするのではなく、当初は「お前も大変だよな」と寄り添ってくれる空気をいかにつくれるか。”(「第1章 飲み会が少ない職場は危ない」から)

と言っている。

一方で、「部下を叱らない=メンタルケア」の勘違いとして、叱るべきときは叱り、でも頑張った面は誉める、とも書く。(「アドバイス上手な上司が部下の心を折る」より)

趣味をもち仕事以外でも人とのさまざまな合流の場をもち刺激をもつのは大切、と諭す。

著者はこの社会に真剣に危機感を持っている。人間が人として育っていく過程のなかで、なにかが抜けている人たちがいることを明らかにし、そういった事態にたいして、こうしなければ、と次々に指南をしてくれている。

しかし読め進めていくうちに、僕には途方もない「無力な空間」が目前に拓けていることを感じた。サハラ砂漠のなかをあてどなく歩いていた。

そして著者が諭すこととは違う方向を思った。

心が折れたり折れそうになったら、アルチュール・ランボーを読みなさい。そしてサハラ砂漠なりデカン高原なりウラル山脈なり、あるいはサンジェルマン・デ・プレの街をさ迷いなさい。なにかを掴むまで。なにかを見つけるまで。

それは永遠かもしれず、また、海と溶け合う太陽かもしれないから。

心が折れる職場 (日経プレミアシリーズ)

見波 利幸 / 日本経済新聞出版社

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by k_hankichi | 2016-11-23 10:07 | | Trackback | Comments(2)

ビールを飲まねばならぬときは

ウイスキーやジン、焼酎などの蒸留酒が好きだ。アルコール度数は高ければ高いほどよい。一方、醸造酒となるとワインだけはいくらでも飲めるが、それ以外はいつも怯んでしまう。宴席でもまずビールで乾杯、ということになるだけでも、そういう雰囲気になりそうな瞬間から、気持ちが消沈していく。国産ビール、アメリカビールそして実はイギリスのギネス系でさえも苦手であり、発泡酒なるものが振舞われそうになると卒倒しそうになる。

そんななかで、唯一心身が受け付けるビールがあって、それはベルギー産だ。種類の多さもあり、新たな味を知ってみたいという興味と相まって、どうしてか苦にならない。日本で飲む際は大抵が330ml程度なので、量的な面でもこれも許容でいうるのだ。

つい先日も、ゆえ有って大使館に赴いたら、ワインとベルギービールが振舞われていて、最初から落ち着いた気持ちで会合に臨めた。

迎えてくれたタンタンの人形とともに、気持ち穏やかな宵だった。

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by k_hankichi | 2016-11-22 06:47 | | Trackback | Comments(4)

再び憧れるイングリッド・バーグマン

またもドキュメンタリー映画を観た。『イングリッド・バーグマン 愛に生きた女優』(原題:Jag ar Ingrid、2015年)。於:神奈川の三番館。イングリッド・バーグマン生誕100周年記念作品だそうだ。→http://ingridbergman.jp/

彼女の映画をこれまでどれだけ観たのか、と尋ねられると困ったことになるなあと、この作品を観ながら思った。それほどまでに彼女は幅広い領域で出演している。

彼女が晩年に出演したのが『秋のソナタ』(監督:イングマル・ベルイマン)で、その映画を学生時代に観たときのことが微かに蘇った。渇きと湿り気とが交錯した、とても不思議なものだったと思う。

あのとき娘役をやっていたのがリヴ・ウルマンで、その人がこのドキュメンタリーにおいても溌剌としてその頃のことを語ったり、僕の苦手なシガニー・ウィーバーまでもがバーグマンに接してもらった際の温かさを褒めはやし、バーグマンのスクリーンの上ではない場での姿を知るだけでも面白かった。

それにしても、波乱万丈の人生を送った大女優が人を惹きつけ続けた理由は、美しさだけではないのだということを垣間見て、再び彼女の作品を振り返って見ていきたいとつくづく思った。

見たい作品が増えすぎて困るこのごろだ。

■スタッフ
監督:スティーグ・ビョークマン
製作:スティーナ・ガーデル
音楽:マイケル・ナイマン
■キャスト
イングリッド・バーグマン
イザベラ・ロッセリーニ
イングリッド・ロッセリーニ
ロベルト・ロッセリーニ
フィオレラ・マリアーニ
リブ・ウルマン
シガニー・ウィーバー
ジャニーン・ベイシンガー
■製作
2015年、スウェーデン

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■映画トレイラー →https://youtu.be/XiuxBq0Sb2w
 
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by k_hankichi | 2016-11-21 00:17 | 映画 | Trackback | Comments(2)


音楽、小説、そして酒を愛する方々との空間です


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