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去りぎわの美学
いろいろな仕事の区切りや、プロジェクトの完了、そういうタイミングで、人がどう行動するのかは重要だ。みなに感謝の気持ちをきちんと表し、礼を尽くす。良かったところや苦労話をしながら互いに振り返ってねぎらいあう。そういう人を尊敬する。

組織から離れるときにどうふるまうかも大切だ。皆がその行動を実は良く見ている。自己中心的に無責任に振る舞い、素っ気なく去る美学もあるかもしれないが、日本人たるわれわれは多少はウェットにいきたいな。仕事の引き継ぎはそこそこに、あとはよろしく、はよろしくない。筆舌に尽くしがたい唖然とするようなことはしたくない。去りぎわの美学を必ずや持ちたいと念じた今である。
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by k_hankichi | 2011-05-31 22:58 | 一般 | Trackback | Comments(0)
『キネマの神様』(原田マハ)
友人の薦めで読み始めたらぐいぐいと引き込まれ、一気に読了してしまった。『キネマの神様』(原田マハ、文春文庫)。

以前、同氏のデビュー作『カフーを待ちわびて』を読んで、なんとまあ新鮮な感性だろうと驚いたものだったが、この『キネマの神様』は、小説としてさらにそこから何段階も上の域に高まっていると思う。登場するひとたちは、それぞれが何か心に負い目や隙間がある。そしてそれをちょっと恥じながら生きている。しかしその一人ひとりがそれぞれの人生の主人公だということが伝わってくる。

そのような人たちが「映画」を通じて繋がり、観終わった感想の交感を通して、心のレベルでも繋がっていく。ゴウというハンドルネームで映友社のブログに映画評を書き始める父親に対して、米国からRose Budと名乗る男が対抗するように評論とどき始める。その評論のやりとりは、やがて深い共鳴にかわっていく。あたたかい。これはおそらく「愛」なのではないだろうか、すこし粘度をもった液体のようにゆっくりと隙間を埋めていく。僕の心のなかの隙間にも浸透してきて、そのぬくもりを確かめて何度もなんども安堵する。涙腺が緩む。

小説の舞台は、飯田橋~市ヶ谷界隈だ。僕の中学、高校時代に重なる。駅に向かって坂道をだらだらと下りきったそのあたりで、僕らはよくたむろして遊んだっけ。あの当時、飯田橋には、ふたつの名画座(佳作座とギンレイホール)があり、どちらにもよく通った。二本立て500円か、あるいは学生料金だと350円だった記憶がある。電車が駅に着くとき、外堀(飯田堀という)の向こう側に見える看板を毎日眺めながら、ああ、週末はこれを観よう、と思っていた。

いまはその掘は埋め立てられそこに高層ビルが建てられてしまい、駅のホームから見えた美しい水面の風情は何もかも失われてしまった。その佳作座もいつしか閉館し、ただひとつ残るギンレイホールだけが僕らのノスタルジーをつなげ癒してくれる。小説ではこのギンレイホールを模したらしい「テアトル銀幕」が出てくる。とても嬉しい気持ちになる(場所は飯田橋と市ヶ谷との間とされているので実際の場所からすこしずらしてあるけれど)。

幼いころの記憶と映画の追憶と、そしていま進行する現在とが重なり交錯し、なにがそうさせるのか分からないけれども心がとても落ち着く感じになる。優しい気持ちにさせてくれる。もっともっとこういう小説に触れたいと思った。合掌。

☆☆☆☆☆

キネマの神様 (文春文庫)

原田 マハ / 文藝春秋

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by k_hankichi | 2011-05-30 06:13 | | Trackback | Comments(2)
雨の成田に、冴え渡るブリュッセルの空を思う
日本に着いてみると雨だった。驟雨というのだろうか。空はいまにも雷が鳴りだしそうな鉛色だ。欧州は雨が降っていなくともこんな空の色がときおりあることを思いだした。

そして、向こうを発つ前に王宮前の広い広い道路を挟んだ向かいのブリュッセル公園の新緑がなぜか蘇った。木の葉を透かして見える空まで眩しいまでに綺麗だと思うのは、もう旅のノスタルジアの始まりなのかもしれない。

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by k_hankichi | 2011-05-29 17:21 | 街角・風物 | Trackback | Comments(0)
脳が疲れた・・・マグリット美術館
ブリュッセルの王宮の横にマグリット美術館(Musee Magritte)が出来たと聞き、帰路の飛行場に向かう途中に訪れた。展示室は4階から1階まで順番に降りていくつくりになっていて、若い時代から亡くなる間際(1960年代)までの作品を通して観ることができる。あの、シルクハットおじさんや、木々が人体に化身したような作品、砂浜や山頂に埋まるさまざまな物体、鳩のイメージ、雲のなかに球や岩が浮く不可思議な絵、魚がつったっている姿、など、いわゆるあのシュールリアリズムである。

観ているうちに、だんだんとこちらの頭のなかがいっぱいになってきた。題名と絵が一致していなかったり、どういう意図なのか、なぜここにこれが繋がっているのか、などさまざまなことを考えるから脳神経がぐちゃぐちゃである。心身を休めるどころかその逆になってしまった。

絵は心やすらかな時に、すこしづつ(必要であれば日を変えて)みるぐらいが良いのだった。

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by k_hankichi | 2011-05-29 00:08 | 美術 | Trackback | Comments(0)
ひとけのない駅前広場の隅でうごめくものは何か
朝も九時近くになるのに、広場には人っ子ひとり居ない。ベルギー人の土曜日は遅いのかと思った。

あるきながら、ふと、隅にあるブラッスリーの窓のなかを覗いた。薄暗いなかに男たちがひとりづつ小さなテーブルに座って、うつむきながら手に手にビールを呷っていた。夜勤明けの労働者だろうか。セザンヌが描く酒場だ。こうだったのか。

興味をひかれて店の扉を開けてみた。こちらに背をむけカウンターに向かっていた男たちが、音もなく一斉に振り返って一瞥した(ようにみえた)。

切り取られ止まった時間から、重く淀んだ空気がこちらに流れてきて、それはなんだかとても怖く、ぼくは慌てて店をあとにした。
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by k_hankichi | 2011-05-28 15:58 | 街角・風物 | Trackback | Comments(0)
青空に映える尖塔
ホテルの部屋は教会を真正面から臨む眺めだった。

ベルギーのルーヴァンはベギン会修道院という建物群を中心に円形に広がる城郭を形成していて、その街並みは世界遺産になっている。

人々は爽やかで親切である。しかしそれは実は、二度の世界大戦をこの地で経て、国としてどうにか生き延びてきたことが、どの人の脳裏にも必ずやすりこまれているからなのではないかと思うのだ。

どの建物の屋根にもある小さな明かりとりの天窓。そこから射す光だけをたよりに隠れるように日々を送っていただろうそのころの青空は、やはりこんなに綺麗だったにちがいない。

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by k_hankichi | 2011-05-27 13:10 | 街角・風物 | Trackback | Comments(2)
アスパラガスの陶酔
ベルギーやオランダは、今がホワイトアスパラガスの旬だ。夜、欧州のその空港に到着し、なんとか食物を口にできそうな時間にレストランに飛び込んで目に入ったのがそれで、そしてそれは幸せだった。

ゆでアスパラガスのフレミッシュ風(タルタルソースがけ)。

こちらでは店によってアスパラガスの並べ方がちがう。大皿に扇形に水平対向ボクサーエンジンのように並べる店があるかと思えば、ここのように線香の束のようにひとかたまりで盛り付ける店もある。

並べ方がどちらであろうと、その一本をうやうやしく動かし、ナイフで一口サイズに切り分け噛っただけで、じゅわっと甘い野菜の汁が行き渡るのにまず驚き、その瞬間からそこは大地の恵みだのヤヌスの神だの天使の羽根だのが乱舞する世界に転ずる。

貪り食いたい衝動と周囲の目を気にする我との闘いだが、しかしやはりそれは、なりふり構わぬ東洋の野獣が勝つ。

この地のホワイトアスパラガスを一度でも食べたなら、日本でよく食べていた缶詰めのそれは全くのまがい物であることに気付き、そして如何に食べたくとも缶詰めのそれは遠慮しておこう、と気持ちを整理したくなる。

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by k_hankichi | 2011-05-26 06:13 | 食べ物 | Trackback | Comments(2)
『英国王のスピーチ』…ベートーヴェンの交響曲第7番との最高の融合
『英国王のスピーチ』をようやっと観た。欧州路のフライトのなかで幸運にも遭遇。ストーリーは簡明であるものの、そこにあるジョージ6世の心情描写と表情の機微、そして最後のナチスドイツへの宣戦布告のスピーチの素晴しさは群を抜く。このスピーチは文章としても一切の猥雑さをもたない強い意志と、気品と高潔さにあふれる。吃音矯正家の助演者ジェフリー・ラッシュの奥深いまなざしもとても心に残る。

もうひとつ心に刻まれたのは音楽だ。最後のスピーチのバックに流れるベートーヴェンの交響曲第7番の第2楽章、そして、エンドロールに流れる同じくピアノ協奏曲第5番『皇帝』の第2楽章。どちらも、しっかりと自らがやるべきことに目覚めた人間の心と決意を描くようで、しかしてその音は、周囲に自らの心を同化させ浄化させる清流のようだった。演奏はロンドン交響楽団、テリー・デイヴィス指揮とあった。ピアニストはだれかしら。

映画を観終わった後、Walkmanでこれらの楽章を聞き返して感興をよみがえらせた。
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by k_hankichi | 2011-05-26 04:17 | 映画 | Trackback | Comments(2)
火山噴火をかいくぐり
アイスランドのグリームスヴォトン火山(Grimsvoetn)が噴火した。昨年はエイヤフィヤトラヨークトル火山(Eyjafjallajokull; これを上手に発音すると格好よい)が4月に噴火しているから、欧州空路は混乱している。

そのようななか、その欧州にいま向かう。フライトはとりあえず飛ぶらしい。

春たけなわの暗夜航路。
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by k_hankichi | 2011-05-25 10:51 | 一般 | Trackback | Comments(2)
乾いているが故に美味いもの、乾いていては不味いもの
土産のドライマンゴーをたべながら、つくづく、こりゃ一度食べ始めたらやめられない美味さだなあ、と思った。恐らくあまたある台湾土産品のなかで、何を選べば良いかといえば、これとカラスミと茶だ。どれもこれも乾きものだけど、べらぼうに美味い。

そして思った。果物も植物も魚も肉も、みずみずしい状態で美味いが、乾いているが故にコクや旨味が出るものも多いなあと。

僕ら人間たちというのはこれと随分ちがう。乾いた人間関係というのはたいてい歓迎されない。不味い状態だとされる。もっと互いの気持ちを考えよ、思い遣れ、といくつになっても諭される。

乾きが新たに旨い味わいをみせる人間関係というものも、有ってよかろうと思うが、あまり聞いたことがない。乾いているが故に旨い状態が生まれるということは無いらしい。

然して僕らはウェットな思い遣りと、寄り添いと配慮をし、互いを思う世界を突き詰めていく。

永遠なる是なのだろうか。ままに尽くせぬことがあり、気疲れと心労につながることもある。乾いた世界が羨ましいとまで思うことがある。
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by k_hankichi | 2011-05-24 07:58 | 一般 | Trackback | Comments(2)