カテゴリ:一般( 270 )

新天地に踏み出す

今日から九月。秋の訪れと共に少し仕事の中身が変わることになった。社会に出て三十有余年、少々のことでは動じない状態だけれども、新たな組織や人々のなかで、新たな関係を構築していく必要がある。

その世界はどんなものか未知だけれども、前に進むしかない。先輩から次のように教示された。

『他人と過去は変えられないが、自分と未来は変えることはできる。しかも、幸運は準備出来ている者に訪れる。』

秋の深まりに沿って仕事も深まりゆく予感を現実にしてゆく。

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by k_hankichi | 2017-09-01 06:57 | 一般 | Trackback | Comments(4)

米寿の祝いに想う

今日は父親の米寿の祝い。親族一同(といっても僕ら兄弟のそれぞれの家族一同だけれども)が久々に一人残らず集まっての楽しい場となった。

台湾で生まれ、現地人との軋轢も経験しながら若くして自分の意思で予科練を選び、一人本土に渡った彼。

軍隊予備役での厳しい生活、戦前戦後の厳しい暮らし。苦学しながら大学を終え、東へとその生活の拠点を移してきて、そうして母と出会い、僕らが生まれ、高度経済成長のなかを馬車馬のように過ごしながら家庭を支えてきた。

仕事を引退してからようやく落ち着いた暮らしを取り戻したけれど、それもつかの間、幾つかの病いも患った。

近代医学の粋は素晴らしく、何度もの危ない状態を乗り越えて現在に至っているが、流石に寄る年波には勝てず足腰だけは弱ってきた。それでも自動車運転免許の更新をし、相変わらず精神はかくしゃくとしていて僕の母や周囲を驚かしている。

数奇な運命を辿りつつ、エンジニアというものはこういうものだ、ということを暗黙に指し示し、口数がほとんどないなか、僕ら兄弟を育てていった人のことを僕は尊敬する。

生命の長い営みのなかのつらなりの一つに過ぎないのかもしれないけれど、この繋がりが僕の現在を支えていて、だから無条件に父親のこれまでのことに感謝する。

僕らの気持ちがどれほど通じたかどうかはわからないけれど、これからももっともっと長生きをしてほしいと、深く祈念した。

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by k_hankichi | 2017-08-14 20:38 | 一般 | Trackback | Comments(4)

久しぶりに荻生徂徠訓

昨日は、会社でお世話になっている上のかたと懇親の場を持った。

ずっと違う部署だったから普段はあまり話すことがなかったのだけれど、予想外に打ち解けてしまい、あっという間に五時間が過ぎていた。その間かなり強い酒を相当な量飲んだことになるが、なぜか頭が痛くなるようなことはない。

思い返すと、このかたは非常に聡明で明朗、かつ経営手腕も素晴らしいのに、偉ぶるようなところが全くない。

久しぶりに荻生徂徠のことを思い出した。昨日の彼には出来ているように思った。僕もこういうような行動ができるようにならなくちゃあなあ。感慨を噛み締めた。

一、 人の長所を初めより知らんと求むべからず、人を用いて初めて長所の現わるるものなり。

二、 人はその長所のみを取らば、すなわち可なり。
短所を知るは要せず。

三、 おのれが好みに合う者のみを用うるなかれ。

四、 小過をとがむるなかれ。ただ事を大切になさば可なり。

五、 用うる上は信頼し、十分にゆだねるべし。

六、 上にある者、下にある者と才知を争う事なかれ。

七、 人材は必ず一癖あるものと知るべし。
ただし、その癖は器材なるがゆえに、癖を捨てるべからず。

八、 かくして、上手に人を用うれば事に適し、時に応ずる人物、必ずこれにあり。

九、 小事を気にせず、流れる雲のごとし。

■夏の上野のモニュメント
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by k_hankichi | 2017-08-10 06:12 | 一般 | Trackback | Comments(3)

ゴム管になった日

すこし気持ちが落ち着いたのでようやくこのことを書けるようになったが、今週はその中日に人間ドックを受診した。前日からの準備含めてしんどいのだけれど、今年は検査項目が一つ増えているから、なおさらきつい。

実態は「モノと化す一日」だ。

身体を、あっちから覗き、逆方向からも覗きで、考えてみれば、これはつまり自分は「一本のゴム管に過ぎない」。

管の裏/表/入り口出口の粗さや欠陥、異常成長の有無、均一性、気体・液体を入れた場合の膨らみ具合、五感センサーそれぞれの感度・性能・劣化度合い、内部を通っている各種薬液の純度やモノによってはその圧力偏差。

管にも電子機器で云うCPUに相当するものもあるのだけれど(ただし処理能力は低い)、あまりその状態についての客観的な検査は無い。気分や考えを問う、主観が入りまくる問診があるだけだ。管としては、ほんとうはその性能が気になるのだけれど、看護師や医師たちはそこに入り込むと大変なことになると分かっているのだろう、だからまるっきり近づこうとしない。ただただ物質物体の状態を調べることに専念する。

図らずも「患者様」呼ばわりされたりもするから、管としてはもしかして大切に扱われているのかしら、と思ったりもする。

いえいえ、あなたはただの管ですよ。呑気な父さん、わかりなさいよ。

隣に置いてある管も、ちょっと離れて鎮座している管も、そしてここでこうやって振り返りながら語っている管も、それぞれ具合は異なっているようだが、基本的には劣化の一途という類に漏れない。

嗚呼、ゴム管の儚さよ。劣前劣後の微差に一喜一憂する勿れ。汝、そうやって管を巻いても、しょせん単なる管なのだ。

■晴れて健全なる朝飯を食すゴム管。
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by k_hankichi | 2017-08-04 07:37 | 一般 | Trackback | Comments(2)

アナ〜タ、イマトコアル、ワタ〜シ、ワッカラナイ

昨日の祝宴の名残があって、どうも記憶が蘇らない。

アナ〜タ、イマトコアル、ワタ〜シ、ワッカラナイ

そういう異邦の朝である。

■逸品料理の盛り合わせに、「コレハ満漢全席デスカ」と訊ねてしまい笑われた。
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by k_hankichi | 2017-07-14 07:12 | 一般 | Trackback | Comments(0)

うだるような暑さのなか買い求めた

うだるような暑さのなか、食材を冷やす家電製品がいきなり壊れた。知ったのは今日なのだけれど、家人に言わせれば、具合がわるいことはかねがね伝えてきていたよう。それを僕が取り合っていなかったゆえに今日の突然崩壊に至ったのだと、ようやく分かった。

しかたなしに新しい機器を買い求めに行く。

いまの世の中、5~6社から様々な容量の製品が売られていて目移りするばかり。どれがよいのかとんと見当がつかなく当惑したが家人は違った。

この会社のこれはこうで、こちらはこうなっている。だからこれがよいのだ、とまるでアキハバラデパートで包丁砥ぎ器を売っている販売員のように、相手の心境を把握し心得ている。

馬耳東風の男がこれまで素通りしていたことの反動が一気に出たかのようで、お店の人もその切り口にはタジタジである。なるほどなあと頷き続けざるを得ない。

そこで明かされた最適解に従って、新しい製品を注文し一件落着となる。

まもなく届くそれを待ち遠しく思いながら、週日の疲れに誘われて眠ろうとしている暑い宵だ。

■同じ日に、ついでに買い求めた品物のタグ。フィレンツェでの縫製と説明されて思わず買い求めた仕事用のカバンなのだけれど、やっぱりタスキ肩掛けのタイプを選んでいた。
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by k_hankichi | 2017-07-08 21:01 | 一般 | Trackback | Comments(4)

遺構を掘り出す旅

引っ越しで運んだ段ボールの数々を荷ほどきしていて、学生時代のLPレコードが三百枚規模で出てきて驚いていたが、先週はそのころの日記(というか雑文集のようなもの)が束になって見つかった。

よくもまあこんなに毎日書くことがあったなあ、というほど、様々なことを書き連ねている。思索はなかなか前進はなく幾度も幾度も始めに戻る。それでも懲りなく言葉は重ねられ、棄却され、発見し(したかのように思い)創造されてゆく。

呆れ果てたいが、しかし頭が下がる。このエネルギーは今の僕にはない故に。

気が向くままに、いくつかページを繰っているだけで夜は更けゆく。遺構を掘り進める旅は発見の旅。

まだ始まったばかりだ。

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by k_hankichi | 2017-04-06 08:19 | 一般 | Trackback | Comments(4)

七人の天使に見守られ

今日はお祝いの席に招かれた。七人の天使に見守られて無事に挙式が執り行われ、しあわせというものが、どのような処にもあるのだということを感じ入った。

若き二人の馴れ初めの若々しさや、育て上げられたそのことへの感謝の気持ちの自然なる表現に接しているだけで、何故か涙が溢れでる。

それはそのまま涙腺から口に入ってきた。混じりけの無い透明なる純粋というものは、こういうものなのだと、深く考えてみる必要もなく伝わってきた。

精霊に触れるということはこういうときなのかもしれない。

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by k_hankichi | 2017-03-18 21:26 | 一般 | Trackback | Comments(2)

仕切り直しをした朝

昨日は、ざわざわ、わさわさとした状況に陥らされていた。思い返せば、こういうことを「翻弄される」というのだと気付いた。弄ばれるほうはたまったものではない。

人間とは恐ろしいものでそんなときの憤りの気持ちを向こう見ずにもブログに書き連ねてしまったりもする。翌朝起きてみて、あれまあこんなにも邪な事柄を吐露していたかと、慌てそれを消し込むのだけれども記憶は簡単には無くならない。

ジュリアス・シーザーの時代の最も重い刑が「存在抹消の刑」と称して、罪人が生きてきた記録などを全て消去するものだった。

→ https://en.wikipedia.org/wiki/Damnatio_memoriae

既に亡くなっている過去の人たちに対しても言い渡されるときもあったそうで、その場合は全ての石碑や記録媒体から、その人の言葉やら成し遂げてきた事柄の記載が削り取られ、歴史上もその人は存在しなかったことにするものだった。

それでも人間の記憶は大したもので、そうやって消去された人々はどんな人だったか、ということが何百年も経ても忘れ去られておらず、だから無かったことにするということがどんなに大変なのかが分かる。記録物から消し去られても人々はしっかりと記憶していて、誰かがちゃんと伝えてくれる。だから僕が陥った事柄についても、自分だけでなく誰かがきっと思い出してくれるだろう。

そんなことをつらつら考えながら、まあそうは言っても今朝は仕切り直しだ、一からやり直しだ、と気概も新たに仕事に臨むのだ。

記憶は時折頭をもたげたりするだろうが、理念や理性でそれはまたおさえこまれてゆく。意識的に腑に落ちるように出来るのも人間の凄い業だなあと、自分のことながら改めて感心した。
  
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From: https://en.wikipedia.org/wiki/Damnatio_memoriae

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by k_hankichi | 2017-03-17 08:01 | 一般 | Trackback | Comments(0)

引っ越しに没頭する

二十年ぶりの引っ越しは堪えた。

今まで暮らした家の最後の片付けと掃除まで、しっかり行うだけでも、身体の節々に負荷が入る。

ようやく終えて、これからが新居の中のたたずまいを整えるとき。

書棚に取り掛かってみて、はて?と思ったのは、やっぱり何年何十年経っても、大切に思う本の順番は変わりないなあ、ということ 。

本の並びにこそ、気持ちが表れるものはない。

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by k_hankichi | 2017-03-12 22:27 | 一般 | Trackback | Comments(6)


音楽、小説、そして酒を愛する方々との空間です


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