カテゴリ:夢物語( 62 )

終戦記念日の朝に観た夢

10年前に、自分が長らく敬愛してきた作家が他界した(実際にではなく夢のなかの設定として)。そして今日、その未亡人だという人に街路で偶然出会う(銀座並木通りだ)。もう70歳を超えているのに凛とした佇まいで、その和装は気品に満ち溢れている。出版社の編集者とおぼしき女性と連れ添って歩いている。

僕と友人は、互いに故人の作品のあれやこれやについて、その未亡人に語り掛る。途中、友人に対して「こないだ出たあの記念書籍、良さげだよね」と言うと、「はんきち君、まだ買ってないの?僕はとうに読んだよ、良かったよ。」と返ってくる。そういうやりとり含めて彼女は黙って耳を傾け、ときおり目を閉じながら静かに息をしている。

「あなたがた、いらしゃいよ、うちへ。」

そして突然そう声を掛けてきた。ええ?良いのでしょうか、と言い乍らも僕らは胸を昂らせて彼女のあとを歩んでいく。

山の手のお屋敷町と思しき場所にその家はあった。

「主人が亡くなって10年。屋敷を改装して、その半分ほどを主人の記念館にしますの。」

中に足を踏み入れてみると、いたるところが書架になっていて、記念館として陳列対象とする書籍が並べてれている。作家の作品のみならず、彼が好んだ文学者や芸術家の書籍も並んでいる。手紙類も公開される計画になっているそう。

「ああ、この本懐かしいね。学生時代に読んだね。」
「これ、彼も好きだったのかあ、知らなかったねえ。」

書籍の前を歩きながら、そして時折手に取りながら語り合う。

すると、ひとつの廊下の先に、もう一つの書庫があるらしいことに気付いた。薄暗がりのなか、書架の端が見え、そこにも本が並んでいることが、ぼうっと浮かぶような感じながら見えてとれる。それらの大部分は麻の紐で横に束ねられているようだ。僕は一歩二歩とそちらに歩こうとする。

「そちらには、入ってはなりません。」

未亡人は、思いのほかしっかりとした響きで僕に声を掛けた。びくっとした顔で彼女を見やると、翳のある哀しい面持ちでこちらを見遣っている。

「あの書籍群は、まだ人にはお見せできません。」

僕のほうが背が高いのに、なぜか、彼女を見上げるような感じで、その顔を見た。どうしてなのか、と訊ねたくなった。

「主人のなかに、別の人が住んでいる・・・・」

僕の疑問を見越してか、独り言を呟くように言い残してその場を立ち去った。

作家のなかにある別の世界。それは何なのだろう。その間、編集者と話をしていた友人が僕の所に戻って来てぽつりと言った。

「彼の世界はまだまだ奥が深いみたいだ。僕らに見えていたものは、その一部に過ぎない。」

そこで夢から覚めた。

いつもよりも殊更に涼しい風が窓から流れ込んでいる朝だった。寒気すらした。

■写真は、この夢とは関係ありません(直接には)。
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by k_hankichi | 2017-08-15 10:56 | 夢物語 | Trackback | Comments(7)
今朝の夢は、映画撮影の現場に遭遇する話。

故あって、地方の宿に宿泊することになった。そこでは映画のスタッフが定宿にしていて、昼夜問わず撮影が進められている。老若男女の俳優も、それぞれの部屋に分かれて宿泊している。

僕の視点は、俳優の日々の動きを追跡するものに変わっている。映画に出演する人たちを、外から眺めるというような感じだ。

驚き、かつ嬉しくなったのは、松竹、東映、角川映画などで活躍した映画俳優たちが居ることだ。八千草薫、松田優作、倍賞千恵子、飛び入りで河合奈保子・・・。手に届く距離に彼らが存在する。僕の心臓の鼓動が、映画スタッフの掲げる音声に混じらないか不安だ。

入れ替わり立ち代わり映画スタッフたちの前に出てきて、それぞれがそれぞれの日常生活を語っていく。あの語り口、立ち振る舞いで、こちらはもうこころ昂り血が騒ぐ。内容からして、映画人たちの日常を描くオムニバス形式の作品のよう。

撮影はそろそろ終盤に差し掛かっている。編集作業も進行していて、それぞれのカットを上手く繋げていく。流石にプロは巧みだ。

と、そのなかの一シーンで、部屋の中で撮影されていた俳優の姿が鏡に映っているところがあった。編集者は途端に慌てた。「やばいっ・・」声を発している。

ん・・・何・・・?

再生機に映し出されたそれを観て、僕も仰天。そこにはあの俳優とは似ても似つかない人の姿があったのだ。

何でだい?しかしそう語り掛ける間もなく、撮影はクランクアップ! 一同は、ご苦労様とそそくさと撤収に入る。屋外・屋内に組み立てていたセットも分解されていく。

僕も俳優たちの小部屋を訪れて挨拶をしようとする。あの人の部屋だ・・・。ちょうど帰り支度をしている女優さんの部屋に入らせてもらうと鏡の前に女優が居る。

しかし、だ。目の前はあの女優なのに、鏡の中は、素人女が立っている。どうしてなんだ。。。

男優女優たちが、次に出演する作品の脚本台本を手にしている。読み進めている人も居る。すると、その人の外観が変貌していくのに気づく。台本を読むことで、次の作品の主人公の姿かたちに変化していくのだ。

僕はそのときはじめて気づいた。演技する対象の人そのものになり替わることが出来る能力を持っているのが真の俳優だということを。直接に眺めたりレンズを通してでもそのものになりきることができる。ただし鏡の反射を通して迄はその効力は続かない。

それに気づくや否や、僕は河合奈保子を追い求めていた。彼女の姿はもうどこにも居なかった。それじゃあ演じていた女優さんでも良い、会いたいと思えども、行き交う人たちは全てが他人になっていた。

■上野駅シリーズ。『三相 智情意』(朝倉文夫)。
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by k_hankichi | 2017-07-02 06:54 | 夢物語 | Trackback | Comments(1)

美しい夢うつつ

時と時代というものが区切られて、それらはほぼ四角い形をしたブロックでもって表現されるようになった。僕たちは自分らそれぞれの生きざまを、そのブロックに込めて一つ一つを壁に積んでゆく。

壁から数歩離れて眺めるだけで、埋め尽くされたブロックがなす人々の生きざまや、歴史の変遷が見られるようで圧巻だ。

それぞれの人が経験し体験してさらに心身の外に体現したり昇華させた内容に応じて、ブロックの色、紋様、柄、微妙な形状が変わってゆく。それは集合化されると歴史の移ろいのような大きな紋様や色彩の変遷として現れている。

なんと美しいのか、と僕は息を飲んで眺めていた。ある一つは水晶のように透明であり、その隣は薄青い色がついている。さらにその隣は水晶のように見えるが表面に微妙なスリークが幾重にも走っている。

それぞれはしっかりと存在感を放っている。音を立てず静かに佇んでいる。

知らぬうちに僕の手には時計が握られていた。誰が僕に渡してくれたのだろうか。時計といっても砂時計になっていてハッとする。意味を探ろうとすれども心当りがない。

暫くするうちに砂時計は気付かないていどのゆっくりさで少しずつ融解を始めている。それはブロックの形を目指していることを僕は言われなくても予測した。

何色のブロック。どのような表面模様。透明感は如何ばかりか。

自分では分からないのだけれど、こうしたいなということや、壁のどのあたりに重ねて置かれたいかは、深層の無意識によって選択が済んでいるよう。

どうにかなる。身も心もその自然の摂理に任せておけば良い。そういう静かなる、極めて鎮まった間がそこにあった。

そうして朝がきた。

■出張先で立ち寄ったパステル画展覧会の絵。形は違うがこのような温かな印象の世界だった。
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by k_hankichi | 2017-02-22 07:50 | 夢物語 | Trackback | Comments(2)
夜半明け方が冷え込むようになった。寝るときも布団一枚ではなく毛布も下に重ねて温まる。

よく眠れるのだがその時間も長いので、夢も三部構成のように長くなる。今朝は久しぶりのオムニバス形式。

■第一話
北欧の田舎街の生活。皆はアパルトメントや家屋ではなく路側に置かれた一見粗末な二段ベッドで暮らしている。しかしそれは貧しくなく逆に快適だ。何故なのか・・・?

■第二話
そんな街で歌劇『カルメン』が久々に掛かる。街の人たちは夕食を済ませてからおもむろに集まってくる。オーケストラピットでは楽団員が食べ物やワイン片手に練習中。いつ始まるのかとみな固唾を飲んでいると・・・・。

■第三話
「今日から僕は銀行員になった。」
はんきち氏は一家に宣言する。
「えっ?どうして銀行?」
一同は絶句する。
「天職であると啓示があった。」
「できないわよ、あなたなんかに!」
「いやできる。エンジニアとして培った統計力学を駆使すると金利の予測は(むにゃむにゃむにゃ・・・)」

冷えた空気のなか、少しけぶったような朝の靄を通した陽の光が頬を撫で、一瞬朦朧とする。

シャキッとしなければ。今日も仕事なのだ。
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by k_hankichi | 2016-10-25 07:40 | 夢物語 | Trackback | Comments(0)
今朝の夢は、自然の力を心身に取り込むというものだった。

人々は学校の勉学に励んだり会社の仕事に挑んだりしているのだけれど、そういうなかで、森林の香りを自然体でスーッと受け入れるように吸い込み、そして心身の活力にしていくというある種の禅的な修行法が、世の中に広まっていく。

「君もやってみないか?」

声を掛けられて、教室で勉強をする代わりに、森に出かけて、息を深く吸い込んでみた。何も変化が起きないようでいて、しばらくすると学んでも居なかった事柄が手に取るように分かるようになっていた。

ヒノキの香りや森の様々な植物や岩、苔、土のなかには、われわれの創造力を飛躍的に高め、知的能力のみならず身体的能力も驚くほどに向上させる。あくせくと取り組みすぎることは本来の人間の姿ではないのだ。

遠くのかなたから全知全能の神のような力が呼び寄せられてくるということ。何かを暗喩しようとしているのだろうか。

朝の空の色は鮮やかに美しく、とても爽やかだった(これは今朝の目覚め時の事実)。
 
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by k_hankichi | 2016-08-08 07:45 | 夢物語 | Trackback | Comments(2)
蒸し暑いこの夏の夜は、眠気があろうともなかなか寝付けない。眠りに入ったかと思えば奇想天外な世界に巻き込まれる。

地方に避暑に出掛けた先では、締め切り間際に悪戦苦闘する若者ひとり。国際学会への投稿論文だ。聞けば二本の論文を仕上げなければならないとのこと。

これは大変だろう、と彼がうたた寝をしている間に論文を推敲し、構成を修正した素案と、参考に読むべき既存論文を机の上に置いておいた。

起きたら驚きまた有り難がるだろうな、と思っていた。

そんなところに同僚が来た。なにやら分かったこととして、彼が今取り組んでいるのは部下の論文添削で、状況を理解した他の同僚がすでに再構成の指示を出しているという。逆に彼自身の論文こそ何の進展もなくしかし明朝の〆切までに二報を書き提出しなければならない。

僕は慌てた。しかし時すでに遅し。避暑地から帰還途中なのだ。再度彼の机に向かうべきか。いや、もはや専門家の火事場の馬鹿力に任せるべきか。

判断に迷う明け方だった。

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by k_hankichi | 2016-08-04 07:47 | 夢物語 | Trackback | Comments(2)

楽しきBS音楽番組

ここのところ、仕事は剣山の上を歩いているかのような状態で目まぐるしく、しかしそれでいて読みたい本もあり、二つの刺激の間を行き来していた。緊張が押し寄せてしんどくなっていた。

疲労が押し寄せたせいか、昨晩は泥のように床に着いた。

酷い夢に苛まれて目覚めるかと思ったが、意外にもこの未明から朝にかけて見た夢は音楽番組だった。

それは(夢のなかは)日曜日の弛んだ日差しが当たる昼下がり。僕は時間をもて余していた。

たまたま点けたテレビからは、オーケストラの演奏が流されていた。聞いているとそれは『リハーサルを一緒に』という民放番組で、演奏は読売日本交響楽団によるもの。さまざまな曲の、さまざまなパートの練習風景を順繰りに見せてくれる。それも奏者の居る場所から撮影し、そこから指揮者を見遣る目を感じ、そしてまた指揮者からの合図を体感できるようになっている。

これは素晴らしい、と身を乗り出して見入り、30分番組を堪能した。

さてこれで楽しみは過ぎたな、と思っていたら、続くのは『クイズ、楽聖一番!』という番組。さまざまな趣向が繰り広げられるなか、凝視したのは「クラシック音楽イントロ、ドン!」というコーナー。

番組で認定された音楽通が三人壇上にあがり、クイズに答えてゆく。よくみると回答者のなかには音楽通として知られているmaru氏(ブログでも知られている)が出場している。「あーっ、出てる!!」と思わず声がでる。

バッハ、ブラームス、フォーレ。回答者たちはいとも容易く答えてゆく。

しかしどうだ。

次のピアノソナタが誰も答えられない。イントロを過ぎて主旋律に入り掛けている。

「ハイドンのピアノソナタ第8番!」

僕は声を挙げる。

その瞬間、打ったような静けさ。僕はその番組会場の観客席にいてスポットライトが当てられている。

一同から拍手。回答者たちも唖然としながら、つられて拍手している。

「どうしてお分かりになりましたか?」

インタビュアーにマイクを向けられる。

「ど、どうしてって、以前からCDでピアノソナタ集を聴いていましたが、あの女流ピアニストの演奏が心に刻まれていたからなんです」

その瞬間、ハイドンが会場に降臨した気がした。

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by k_hankichi | 2016-07-28 07:02 | 夢物語 | Trackback | Comments(3)

驚きの佳き日が

・バッハがヨハネ、マタイのあとに作曲したマルコ受難曲の総楽譜がメンデルスゾーン家の古い倉庫から発見された。執事たちはメンデルスゾーンの若書きの一つだろうと気にも留めていなかった包みだったそうである。
http://members3.jcom.home.ne.jp/goetheschubert/Passion.htm

・中東の戦闘機関が解散宣言をした。それを知った東アジアでは38度線がいきなり無くなり人々が解放された。

・『宇宙戦艦ヤマト』で話題になったコスモクリーンがついに実用化され、福島の原子力発電所の放射能汚染が次々に除去された。それらを祝すかのごとく日本では北海道から九州まで、桜が一斉に歓喜の開花をし出揃った。

・ガソリンの性能を上回る安価なバイオ内燃機関がついに開発された。燃費は極めて安く、クリーンな技術で地球温暖化の大幅な抑制が期待される。

・いくらお酒を飲んでも一粒でアルコールが全て抜ける薬が発明され発売された。チャンポン族が嬉しさのあまり道頓堀川に飛び込んだが、その薬を飲んでいたから抜き手で泳ぎ回り、警察とのいたちごっこは族が勝利をおさめた。

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by k_hankichi | 2016-04-01 07:51 | 夢物語 | Trackback | Comments(2)
今朝の夢は、自分の懐具合との相談をしたものの、頭に血が上って欲望に負けてしまったというもの。

海外で医師をしている友人が久しぶりに帰国して歓談。彼は最近、日本での移動用にホンダのノスタルジック希少車を手に入れたという。チョコレート色の塗装が輝く初代シビックだ。CVCCエンジンが搭載された軽やかな車体で、クリーム色のシートも美しい。

「君が欲しいというのならば、xxxxxxx円で譲ってあげてもよいよ。」
「いやー、二台目の車なんていまは不要だし、カッコいいけど、遠慮しとくよ。」
「そうかい、でもこの塗装色のシビックはレアものだぜ、乗り心地もリッチな感じなんだ。」
「そうか、でもいいや。」
「気になったらいつでも連絡してくれよ。安くしとくぜ。」

そう言い残して、彼は夕暮れの道に消えた。夜が更けていった。

「あの車、格好良いな。」
「ピカピカしたチョコレート色が堪らないなあ」
「レアものということ、値も上がるかもしれないよな。」

欲望が渦ののように頭の中を駆け巡った。朝になるのが待ち遠しかった。

僕は、明るくなるや居てもたってもいられなくなり、空港から飛び立とうとしていた友人を捕まえた。xxxxxxx円を渡した。

「車の鍵は、○○という男に言ってくれ。名義変更の書類なども彼がやってくれる。」

そして彼は去っていった。

昼下がり。

自分のものになった車を前にして、茫然としていた。なんとも、みすぼらしいボロ車が目の前にある。どうして初代シビックにノスタルジーを覚えたのか。魔法にかけられたかのような面持ち。

どう見ても無駄以外の何物でもない。どうみても、欲望を掻き立てられることはない。

頭に血が上った、血迷ったことがもはや信じられない。いったいどういう論理でそうなったんだ。

わかっている。論理ではない。空想が妄想に変わっただけなんだ。

なんじ、惑わされるべからず。

キリストが言ったか言わなかったか、わからないけれども、自分の不甲斐なさになんともガックリした。

これが現実にならなければよい。そう願う朝だった。
 
 
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by k_hankichi | 2015-07-22 06:46 | 夢物語 | Trackback | Comments(2)
曇天の雨交じりのなか、サッカーの試合をしていた。相手はとても強い。パスするボールはことごとく奪取され、またたく間に点を取られてしまう。雨が降ってきた。地面は、滑らかな泥の海のようになっている。僕らのチームは、技術者軍団ゆえなのか、ひ弱であり、プロ選手並みのスキルを持つ相手からすれば、雲泥の差になってしまっている。負けた・・・。惨敗だった。風邪をひきそうな具合に寒気がする。

翌日は、気持ち良い快晴だった。僕らは再びサッカー場に居る。本当は嫌なのだけれど、相手が我々をおちょくろうとしていて、引きずり出されたのだ。キックオフの場にボールが置かれる。

あれ・・・? 置かれたのは、サッカーボールではなく、見慣れた外装の白と空色からなる紙箱。ん・・・?相手も我々も、一同、目をしばたたいてビックリする。試合会場には、今日からサッカーの試合はボールではなく龍拡散の箱になりました、とアナウンスが流れる。なぜ、なぜなんだ?と問いかける時間もないまま、試合が開始される。

相手ボールからだ。紙箱のなかには、アルミ製の例の缶が入っているらしく、蹴り始めるとコトコト音がする。彼らは首を傾げながら蹴り続ける。蹴れども蹴れども、一向に距離が出ない。

ひょんなことから僕のところに球(というか箱)が回ってくる。足首の関節を生かしながら、つま先だけで箱の角っこを思い切り蹴りあがる。するとどうだろう。箱は大きく弧を描くようにゆっくりとゴールに向かい、ああ~っつと思った瞬間、ネットを揺らした。

相手陣営は驚く。弱小技術者集団に点を先取されたからだ。慌てた相手は、龍角散を蹴る。しかし、しゅるしゅると弱々しく回って地面にすぐに落ちるだけで、一向に前に進まない。

味方陣営は箱をインターセプトすると、僕の前に落とす。今度は、横回転だ。箱の角っこだけを思い切り横に滑らすように身体と脚を使って蹴り回す。するとどうだ。極めて高速回転で、ゴールに矢のように突き刺さる。ゴールキーパーは棒立ちだ。それからは、僕のシュートが冴えまくる。縦回転の大きな弧、横回転のレーザー、無回転のふわふわ弾道。結果は、21-0での大勝。

とどのつまりは物理と数式である。流体力学を頭に入れて、それを駆使すれば簡単なのだ。

具合の悪い時には龍拡散。

夢の中での話だ。
  
  
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by k_hankichi | 2015-04-13 06:55 | 夢物語 | Trackback | Comments(2)

音楽、小説、そして酒を愛する方々との空間です


by はんきち