カテゴリ:街角・風物( 405 )

この道

年初から西の地に出張している。徒然なるままに歩くと様々な街区、通り路に出遇う。意味深そうな名称の由来は分からず当惑したりもする。

北陸地方以北の北国や九州では雪模様と聞くと、果たして僕は東に戻れるのか。不安になる。

されどこの道はいつかきた道。街角に北大地の花や時計台はないけれども、無事に帰る着くことを希求する。

「この道」
この道はいつかきた道
ああ そうだよ
あかしやの花が咲いてる

あの丘はいつか見た丘
ああ そうだよ
ほら 白い時計台だよ

この道はいつかきた道
ああ そうだよ
お母さまと馬車で行ったよ

あの雲もいつか見た雲
ああ そうだよ
山査子の枝も垂れてる


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by k_hankichi | 2018-01-12 08:09 | 街角・風物 | Trackback | Comments(4)

路線バスに乗って趣きを感じれば良いではないか

今週に入って或る芸能人夫妻の私生活が、ぶらり路線バスの旅と絡めて取り沙汰されているけれど、それぞれの人達の事情があるだろうからなあ、放っておけないのかなあと、ぽつねんと思う。

そんななか、こんな路線バスがあることを漸く知って、そぞろ心が踊った。有明から東京駅丸の内口までのルートだ。

有明の埋め立て地から有楽町方向に出ようとすると意外に時間がかかる。鉄道やモノレールは屈曲したルートを走るからだ。お台場から大井町駅までの京急バスも便利なのだけれど、それでは行き過ぎてしまう。

勝鬨橋を渡ればあっという間に目的地に連れて行ってくれるこちらの都バスは、拡張していった東京の街の歴史を逆算のように伝えてくれる。

街の記憶とノスタルジーは、ようやく味わえた肉厚の芸術的なるスコッチエッグで更に倍加した。

昭和の息吹は健在だ。

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■交通会館「キッチン大正軒」のスコッチエッグ定食(写真は海老フライ付き)。まいう〜♪
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by k_hankichi | 2017-12-15 18:35 | 街角・風物 | Trackback | Comments(5)

ラフマニノフが導いた訳ではないけれど

ラフマニノフが導いた訳ではないのだけれど、僕が長らく意識的にも避け遠ざけてきたスケーターの選手時代を振り返る番組に、触れた。NHK アナザーストーリーズ 運命の分岐点「浅田真央 伝説のソチ五輪」。

再放送の部分だけを旅先の宿泊部屋で偶然垣間見て、心底唸った。浅田真央がどれだ素晴らしいスケーターでありアスリートだったのかが分かったからだ。

ソチオリムピック大会のフリー演技での、ラフマニノフのピアノ協奏曲に乗せたスケーティングについて、あと5年間は超える者は居ないだろうと呟いたタラソワコーチ。そしてそのフリーでは負けたものの総合的な評点で金メダルを取ったソトニコワの浅田への尊敬と憧憬。

浅田の滑走とともに、あのラフマニノフをスケーティングの伴奏曲として仕込むのに沢山の時間を掛けたタラソワの気概も沁み入った。

「浅田さん、僕はあなたの遅まきながらのファンになりました。あなたを遠ざけてきた日々に深い反省をします。」

そう伝えたい。

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■厳冬に、差し掛かる京都の夕餉の幾つかと共に
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by k_hankichi | 2017-12-11 22:18 | 街角・風物 | Trackback | Comments(2)

紅葉を愛でる

ブログ知人らに触発され、僕も近隣で紅葉を観られそうなところを探して訪れた。松戸の長谷山本土寺は、池上の長栄山本門寺、鎌倉の長興山妙本寺とともに「朗門の三長三本」と呼ばれている日蓮の弟子日朗の門の寺だそう。

古びた味わいのある杉並木参道を歩いていくと、朱色の門が構えていて、盛りの紅葉にすでに埋もれるかのようになっている。

紅色や黄色の葉が日の光に反射したり、透かして見える葉脈の美しさに心は自然と落ち着いていく。春の桜が儚さを感じさせるというならば、晩秋の紅葉は永遠というようなものを感じさせる。

これが紅葉狩りの興趣なのだとようやく気付いた。

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by k_hankichi | 2017-12-04 06:29 | 街角・風物 | Trackback | Comments(5)

箱根路はアグファカラーの色合い

箱根路は、アグファカラーの色合いで、だから心がとても落ち着いた。

湖畔は眺められなかったけれども、それはそれでよく、不思議と惜しい気持ちはなくて、それが箱根という大きな塊なのだ。

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by k_hankichi | 2017-11-25 08:39 | 街角・風物 | Trackback | Comments(2)

乱世を前にして佇む牛久大仏

牛久と聞くと、なんだかとっても遠いところだと思っていた。そこに巨大な大仏がずいぶん前に建立されているから見に行きたいと家人に言われて、せっかくの勤労感謝の日だしと、躊躇いつつも行くことにした。

車で走ること、ものの40 分ほどでそこに着き、拍子抜けするほどの近さに驚いたが、しかしそんなこと以上に、その大仏のでかさに驚いた。

何と高さが120mだということで、世界一の青銅製立像だそう。薄明かりの夜に突然現れたとしたら腰を抜かすのではないかと思うほど。奈良の大仏が14.9m、ニューヨークの自由の女神が40mだというから、その異様な規模がわかる。

どうしてこんなものをこんな田舎に建てたのだろうと蘊蓄を読んでみると、常陸の国は親鸞聖人が20年ほど布教に費した土地で、「教行信証」という書もこの地で書いたそう。その所縁があってのことらしい。

「常陸路で 見下ろす御仏 秋深し いつしか鎮めよ 奢れし政治」

「雨上がり 御仏浄めし 青空に 吸われしわが身の 秋の夕暮れ」

シューベルトのピアノ曲が耳に良く沁みた。

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by k_hankichi | 2017-11-24 00:26 | 街角・風物 | Trackback | Comments(5)

深川から江戸へ、江戸からジャポニズムへ

今日は昼前から下町逍遥。深川江戸資料館は、その時代の街並みの風情を再現していて面白かった。

清澄庭園は、込み入った下町のなかにぽっかりと空いたオアシス。大きな池の周りを歩くだけでもひと汗かく。

そして、小津安二郎が卒業した明治小学校に向かう。ここは自分の母親の生家にも近く、もちろん母親もその卒業生だ。昭和初期の佇まいは何処にも残っていないのは、昭和20年の東京大空襲で壊滅的に焼け尽くされたからで、平穏健全な風景が却って怖い。

上野に移動し、「怖い絵展」の二時間待ち行列を横目に、西洋美術館へ。「北斎とジャポニズム」展は、待ち行列無しだったけれど、館内はかなりの混雑。内容はとても充実したインパクト強いもので、西洋画、印象派に多大な影響を与えたことが、本当に良くわかる。

いったいぜんたい、人真似をしてきたのは誰なのかとさえ思うほどで、いやはや、日本の浮世絵師たちの眼力に感服した。

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by k_hankichi | 2017-11-11 15:16 | 街角・風物 | Trackback | Comments(6)

やはり足が向かった神田古書まつり・・・時の過ぎゆくままに

11月になったなあ、と思いながら三連休の最終日をどう過ごそうか朝刊を読んでいたら、はや、神田神保町古本まつりが最終日になっていると知った。あれまあ、俺としたことが、と少々狼狽しながら意を決して身支度を始めていた。

家人は僕よりもあとから起きてきた。いきなり決めたことを悟られてはなるまい。おはようの挨拶のあとは、何食わぬ顔で「今日はいつものように古本まつりに行くんだけれど、どうする?」と問う。

と、どうしたことか。「わたしも行く」という返事。ん?と思いながら、出発可能予定時間を問う。返事はだいぶん遅い時間になっている。仕方なくケーブルテレビでYoutubeにあった仲道郁代の演奏の数々を聴く。だらだらとしていると意外にも家人から身支度完了という宣言。10時過ぎだ。な、なんなのだ・・・早い!と思いながら出発。そして神保町には11時を少し過ぎたところで着く。

さっそくいつものルートで本の物色を開始する。しかしテンポがでない。同伴者の同行が気になるからだ。はぐれさせては厄介になる、と思うから集中力が落ちる。

ところが、である。ある瞬間からスイッチが入り、周囲の風景が沢山の絵の具をごっちゃに混ぜたかのような曖昧な色に変わる。

藤田嗣治の美術展の画集、昭和三十年代の音楽評論集、読んだことがなかった小津映画の評論、音楽を巡る数々の本、そして小池昌代のエッセイなどが次々に手に入ってゆく。悦に入る。同伴者の居場所を常に気にしながらの収穫だったけれども、リュックサック一杯にずしりとくるこの感覚は、朝駆けで出かけて良い結果が得られた漁師の満悦と同じだ(と思う)。

友人が経営する古書店の露店では、30年振りに拙宅の家人が顔を合わせることとなり、ああ、いかに歳月は早く流れるのかということを、改めて感じ入った。「時の過ぎゆくままに」、というBGMが頭のなかで流れた。

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by k_hankichi | 2017-11-06 00:32 | 街角・風物 | Trackback | Comments(3)

長閑に昭和が流れる駅前喫茶

シャーデーのファーストアルバム『ダイヤモンド・ライフ』が静かに流れていた。気になるかならないかのぎりぎりの音量で、それは静かな空気にしっくりと合っていた。

左隣に座っていた老齢の男が口を開いた。

「マスター、今年は阪神、もう少しやったね。」
「そうやな、あかんかったな。藤浪なんか20勝してもおかしゅうないんやけど、3勝やからな。どないしてるのやろね。」
「そういえばハンケチ君もそうやな。」
ハンケチ君、そうやそうや。彼はな、何がわうなったか分らんちゅうて、そしたら結局、高校時代の自分のピッチングのビデオを観て直してるうて。そしたら、あのころは腕がピシッとなっとった、やて。分からんのやなあ。」
「そういえば今日はあれやな、ドラフトやな。」
「清宮、どないなるやろな。」
「堀内とか江夏のとき、思い出すわ。何球団が手え挙げたやろ。ぎょうさんや。」
「そやなあ。」

京都駅の目の前に、そんな長閑な時間が流れる喫茶店があった。サイフォンで淹れるコーヒーはとても旨く、トーストとサラダ・卵も期待以上で、これからの定番のお店にしたくなった。

マスターが渋いダンディな男であることは言うまでもない。

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by k_hankichi | 2017-10-26 07:20 | 街角・風物 | Trackback | Comments(3)

今日は新しい明日に向けた一歩の始まり

台風一過の青空に夢を託したくなった。「希望」を託す、とは金輪際書くまい。

西に向かう列車の車窓からは、富士が冠を被ったりしている。眼下の富士川は水面がひたひたと満ちていて、降雨の凄さを物語る。

今日は新しい明日に向けた一歩の始まり。

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by k_hankichi | 2017-10-23 09:31 | 街角・風物 | Trackback | Comments(2)


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