カテゴリ:食べ物( 101 )

ゆるゆると始める夏休み

今日は昼下がりから東京の天空に集まっての食事。曇天の下に拡がる東京の街は、休日の静けさに囲まれ、暑さから一息ついての時間が流れていた。

外に出ると、人形が列をなして並んでいて、ああ、親子で楽しむ夏休みを迎えているんだな、と分かった。

僕もこの夏休み、心身をゆるゆると休ませ癒していきたい。

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by k_hankichi | 2017-08-11 20:41 | 食べ物 | Trackback | Comments(5)

フルーツトマトを見くびっていた

昨日から出張。晩は行きつけのお店で食事をしながら酒を呑む。

献立も夏の料理に変わっているので戸迷うが、暑いときには豚肉が良いと聞いたことを思い出して角煮を頼む。

口にしてみると何の抵抗もなく肉が解(ほど)け、しかし軟体ではない絶妙の歯触りだ。少量の和辛子との相性は堪らなく、天女の舞というような精神状態となる。

いつものカニグラタンに移る前に、少し野菜を食べたくなり、訊ねてみると今日はサラダの用意が無い。思案にくれていたら「フルーツトマトは如何ですか」と勧められた。

トマトは野菜なのにフルーツと称するのは如何なものかと常々思っていたので、顔には出さないが不機嫌になる。途方に暮れていたら、「美味しいんでございますのよ」と再度後押しがある。

ふーむ、と思いながら承知する。

料理が出てきた。かき氷状にうやうやしく並べられていて大層仰々しい。天然塩まで添えられている。陛下向けの料理の構えだ。なにさまだ。気にくわない。

箸に取って、何だかなあという形相で口に入れてみる。

と、どうしたことか・・・。そこは竜宮城に様変わりした。

豚角煮の天女が舞い戻るとともにサンクトゥスの音楽が優しく囁かれエンジェルがそこかしこにファンファーレを鳴らしている。

なにこれ、わたし知らぬここはどこ。先端で、さすわさされるわそらええわ。

フルーツトマトを見くびっていた自分は途方もない愚か者だった。

暗転。

「フルーツトマトは天女とエンジェルの舞」

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by k_hankichi | 2017-07-06 08:03 | 食べ物 | Trackback | Comments(4)

自家製タバスコに恍惚

五月なのに連日28℃。今日は30℃を超えると天気予報が言っていてげんなりとする気分。それを払拭して元気をつけるべく朝からカレーライスを食ることにした。

「タバスコあるよ」

の言葉に、「うーん、そう・・・」と気のない返事をする。

「自家製だよ」

という言葉に驚いた。

「自家製?」
「そうそう、このあいだ庭に出来た唐辛子をそのまま干して、だいぶん干乾びたところで酢に浸して・・・」
「おー、垂らしてみたい」

冷蔵庫から出てきたガラスの小瓶。ん、これは一時飲み干したウイスキーの空瓶じゃあないかい。赤色が新鮮で、オレンジ掛かったマキルヘニーとはだいぶん異なる。

垂らしてみて、ルーとともにライスを食してみる。

・・・南国のブンガワンソロが聴こえてきた。

恍惚とした朝になった。


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by k_hankichi | 2017-05-20 10:21 | 食べ物 | Trackback | Comments(3)

あのころからのベトナム料理

アメリカに仕事で訪れるごとに、中華系の開発センター長が連れていってくれたレストランのことを思い出した。それはベトナム料理の店で、その国の食べ物を口にしたのもそれが初めてだった。

生春巻というものを奇妙に思いながら怖々と食し、パクチーの香り高さに面食らった。肉や野菜の南方系の味付けにも陶酔し、青菜というものがこんなに旨いのだとも知ったのもあのころのだった。

ゆっくりと濾してゆくベトナムコーヒーには、もはや眩暈さえ覚えた。

そんな記憶の軌跡があったことも忘れるくらいに、今やベトナム料理はいろいろなところに在り、このゴールデンウィークの拙宅では二回もその料理になったりもした。

青いパパイヤの香るその国をいつか訪ねてみたい。

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by k_hankichi | 2017-05-11 19:36 | 食べ物 | Trackback | Comments(2)

僥倖のチョコレート

こういうチョコレートであれば、何千粒でも食べたい、と思った。家人から貰った「ロイズ 生チョコレート バランタイン17年」である。

家のなかでは、僕自身がチョコレート好きだったとは知られていないのだけれど、生まれ育った実家では、幼児の時から僕がそこに没頭していたことは常識となっている。父親はそういう息子可愛さのあまり毎日チョコレートを買って帰ってきたとあとから聞いたが、そのおかげで僕の乳歯はすべて虫歯となり欠け落ち、小学校に入るころから入れ歯のお世話になっていた。

それ以来、反面教師的にチョコレートのことは嫌いになり、それを周囲にも公言してきた。セレブレーションともいえるような2月14日は、普通の人たちが抱く淡い思いとは裏腹に、幼少期の生傷が疼く毎年だった。

そのようななかのバランタイン入りの逸品。それも17年ものが入っているので、僕にとっては世界の天地がひっくり返るほどの思い。

アダムとイブの禁断の果実というものはこういうものだったのかしらん、という思いが頭を過り、そして今後もしチョコレートを食べなければならないのであれば、もはやこれ一本に絞りたいと思うに至った。

僥倖という言葉をあまり使ってはいけないと思えども、こういうときに使わずしてどうするのかと思う気持ちは殊更に温かかった。

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by k_hankichi | 2017-02-14 07:06 | 食べ物 | Trackback | Comments(3)

製造第1号の餃子たち

若き家人のうちの一人は料理好きだ。しかし餃子を作ったことはなかった。

今宵は初めてその調理を手掛けたそうで、早く帰宅出来たことから、製造過程含めて、それを目の当たりに垣間見ることができた。

少々ざっくりした刻みかたながら、味わい深く、具の野菜を仕込むときに少し塩加減がキツすぎたくらいの様相。

自分では料理が苦手なハンキチにとって、新たなる力強強い味方が加わった感がある。

ハンキチを陥落するには餃子とお酒に限る。

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by k_hankichi | 2017-01-30 20:41 | 食べ物 | Trackback | Comments(3)

モーニングという幸せの誘惑

朝早くから東京に出ていたので久しぶりに老舗喫茶店に入った。京浜急行線・青物横丁駅にある、「カフェ・ムジカ」である。→http://www.cafe-musica.jp/index.html

過去一度だけ訪れたことがあり、その趣の昭和感に、張りつめていた気が思わず緩まったことを覚えていたが、今日もまさにそういう空気のなかに浸った。

注文したのは今日のブレンド(モカ)とモーニングのセット。いろいろと盛りだくさんに載っているさまに、僕はそれだけれ嬉しくなってしまった。

コーヒーが旨いことはもちろんのことだけれども、バターロールのサンドイッチもそれに輪をかけて旨い。サラダとデザートもあって恐れ入った。わずか150円のプラスでこの仕様であれば毎日でも訪れたいなあ。

慌ただしい年の瀬にも、月日の流れがしずかにそこにある、ということを味わった。

※付記
このお店には、トスカニーニ・ブレンドというものがあるそうで、次にはそれを味わうとともにその由来を知りたいと思った。

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■Toscanini Blend →https://youtu.be/4THoG_xD8C8
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by k_hankichi | 2016-12-27 20:45 | 食べ物 | Trackback | Comments(2)

ムール貝抜きのパエリアも又旨し

年賀状に一日中掛かりっきりになったあと、晩酌を始める。特製ジンフィズ(3倍ほど濃い)だ。つまみは、がんもどきの含め煮。程よくクリスマス・イヴ気分になったころ、家人の作ったパエリアなどが出される。

米粒と少量のスープを合せて炒るようにして作り始めたものは、途中で野菜、魚介類が加えられ、半ば蒸されるようにして仕上がっていた。ムール貝は手に入らなかった代わりに、アサリと生きのよいイカと海老が、パプリカなど野菜とともに混ぜ込まれている。

地中海を囲んだ国々の人たちは、こういうものをキリストが生まれた時代から食べ続けてきたのかなと思いながら、その旨さをじっくりと噛みしめていた。

2016年目の祝い日に向かう夜が過ぎていった。

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by k_hankichi | 2016-12-25 12:03 | 食べ物 | Trackback | Comments(2)

「おはぎは主食には非ず、然してごはんなり」

お彼岸だった。昼過ぎから台所では様々な支度が行われ、晩ごはんは満韓全席のようになっていた。

その真ん中に鎮座するのが、おはぎである。「お彼岸である、皆ものども食べよ」というような趣旨の説明があり、さらに「これは主食ではないから、ごはんもしっかり食べるように」という沙汰がある。

おはぎの中身は餅米で、だからこれは主食では?という疑議が出ようとも、「否、主食に非ず、おかずなり、食べよ」という指示。

しかたなく両方を食し、彼岸に感謝を捧げる。

さて本日。

いつもの出張のため朝が早い。朝ごはんは?との問いに対して、「ごはんは昨日のおはぎを食べてね」との返事。

「ん?おはぎは、ごはんではないのでは?」

問いには答えが返ってこない。仕方がなく、件のおはぎと味噌汁で腹を満たす。

「おはぎは主食には非ず、然してごはんなり」

おはぎは変幻自在の存在と知った。

■その名残のおはぎ
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by k_hankichi | 2016-09-23 06:29 | 食べ物 | Trackback | Comments(4)

既視感と郷愁・・・ヌガーの旨さ

知人からもらったお土産が、写真のものだった。あれ、これはどこかで見たことがあるような・・・。既視感に捉われた。

何やら戦前の日本の絵本挿絵ような図柄。どこで見たっけかなあ?

オークラプレステージ台北(大倉久和大飯店)のお菓子だった。

味わってみた。

子供のころに食べて、虜になったあの、得も言われぬ感覚。お菓子なのに大人の味がする。立派になた気分に浸る。

ヌガーだった。

調べてみたら、ブログ知人(saheiziさん)が以前、台湾を旅行をした際に撮影されていた。

台湾には、日本の古き良き時代の郷愁が残されている。

しかし美味いなあ!!

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by k_hankichi | 2016-09-07 07:20 | 食べ物 | Trackback | Comments(4)


音楽、小説、そして酒を愛する方々との空間です


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