カテゴリ:食べ物( 105 )

やはり日本のごはんは美味いとつくづく思う。そして、最近の拙宅ではそれを鍋で炊いている。

朝に米を洗い少し放置してから、そのままガスコンロの自動炊飯モードをスタートする。

始めちょろちょろ、中ぱっぱ、赤子泣いても蓋取るな。最近のガスコンロは、それを上手にやってくれるのだ。

電気炊飯器のような保温モードはないのだけれど、余ったごはんは冷蔵冷凍しておけばよいだけだ。

電気炊飯器を使わない生活で、なんだか逆に、心が温かくなった。

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by k_hankichi | 2017-10-19 07:37 | 食べ物 | Trackback | Comments(2)
出張先で魚料理が有名だという店に連れていってもらった。海に近いから旨いよと勧められて頼んだのは、四種の魚を異なる調理で楽しめるというプレート。

・火鉢グリルの大西洋サーモン(ポン酢ソース)
・軽く炙った黒マグロ(Ahiの醤油バターソース掛け)
・砕いたローストマカデミアナッツ掛けのシイラMahi Mahi(ロブスターソース添え)
・アラスカ銀鱈Black Codの味噌焼き

綺麗だね!と言いながら一口、二口と食べていくが、だんだんと沈んだ気持ちに、なっていく。

美味しいはずの魚だろうに、どうしたことかこの味付けは正反対よ、と叫びたくなった。

ただ焼くの、大根おろしを添えてくれ。

何ですか? 混ぜるな危険そのソース。

皆さんの味を決めるは島国びと。

そんな川柳がつぎつぎと浮かんできて涙が出そうになった。

お腹がチクチクと痛むカリフォルニアの夜だ。


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by k_hankichi | 2017-10-10 13:26 | 食べ物 | Trackback | Comments(3)

おかず食い

子供のときから、食事のときのごはんと味噌汁、主菜、副菜を食べる案配が良くなかった。というか、一つ一つ仕上げるたちで、まず味噌汁をあっという間に飲み干し、主菜を平らげるやいなや、副菜のいくつかを順番に仕上げてゆくことになっていた。

だから自ずとごはんが最後に残る。

「なんかない?」

訊くやいなや、

「作った人に失礼。おかずとご飯をちゃんと交互に食べなくちゃ駄目じゃない、ずーっと言ってるでしょ、ないない、ほかのおかずなんか。」

と自動的に台詞が返ってくる。

「ふりかけなんかは?」
「ないない。」
「缶詰めは?」
「ひとりじゃ食べきれないでしょ、勿体ないでしょ。」
「ん~、じゃ塩!」
「掛けすぎないのよ。」

毎度こんなやりとりになる。大人になって、所帯を持つようになっても、返ってくることばは同じだ。示し合わせているのか?

西への出張が、ようやく突破口を開いた。

「近江牛ご飯だれ」

出先の土産物コーナーの片隅に、ひっそりと佇んであった。

スプーンで一匙すくい。あつあつご飯に載せる。不安な面持ちのまま一口食べてみる。

テーブルの周り1メートル四方の空気が薔薇色に変わった。

救世主の登場。

「食べるな危険」

貼り紙を付けて冷蔵庫に仕舞いたいものができたね。

心の声が聞こえた。

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by k_hankichi | 2017-09-29 07:12 | 食べ物 | Trackback | Comments(3)
古今東西あら数多
あちらと思えばまたこちら
あまねく料理に触れてゆく。

こんなそんなであれこれと
どんなあんなはモツアルト。

その日に出てきた焼き鳥は
スレート載せの逸品で
笹身せせりと卵のつくね
程よく炙られ鎮座する。

七味と塩とゆず胡椒
和辛子沿えて美しく
味わうそれは美酒の伴。

「行く秋や 鶏食う男の 目は七色」

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by k_hankichi | 2017-09-28 00:20 | 食べ物 | Trackback | Comments(4)

ゆるゆると始める夏休み

今日は昼下がりから東京の天空に集まっての食事。曇天の下に拡がる東京の街は、休日の静けさに囲まれ、暑さから一息ついての時間が流れていた。

外に出ると、人形が列をなして並んでいて、ああ、親子で楽しむ夏休みを迎えているんだな、と分かった。

僕もこの夏休み、心身をゆるゆると休ませ癒していきたい。

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by k_hankichi | 2017-08-11 20:41 | 食べ物 | Trackback | Comments(5)
昨日から出張。晩は行きつけのお店で食事をしながら酒を呑む。

献立も夏の料理に変わっているので戸迷うが、暑いときには豚肉が良いと聞いたことを思い出して角煮を頼む。

口にしてみると何の抵抗もなく肉が解(ほど)け、しかし軟体ではない絶妙の歯触りだ。少量の和辛子との相性は堪らなく、天女の舞というような精神状態となる。

いつものカニグラタンに移る前に、少し野菜を食べたくなり、訊ねてみると今日はサラダの用意が無い。思案にくれていたら「フルーツトマトは如何ですか」と勧められた。

トマトは野菜なのにフルーツと称するのは如何なものかと常々思っていたので、顔には出さないが不機嫌になる。途方に暮れていたら、「美味しいんでございますのよ」と再度後押しがある。

ふーむ、と思いながら承知する。

料理が出てきた。かき氷状にうやうやしく並べられていて大層仰々しい。天然塩まで添えられている。陛下向けの料理の構えだ。なにさまだ。気にくわない。

箸に取って、何だかなあという形相で口に入れてみる。

と、どうしたことか・・・。そこは竜宮城に様変わりした。

豚角煮の天女が舞い戻るとともにサンクトゥスの音楽が優しく囁かれエンジェルがそこかしこにファンファーレを鳴らしている。

なにこれ、わたし知らぬここはどこ。先端で、さすわさされるわそらええわ。

フルーツトマトを見くびっていた自分は途方もない愚か者だった。

暗転。

「フルーツトマトは天女とエンジェルの舞」

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by k_hankichi | 2017-07-06 08:03 | 食べ物 | Trackback | Comments(4)

自家製タバスコに恍惚

五月なのに連日28℃。今日は30℃を超えると天気予報が言っていてげんなりとする気分。それを払拭して元気をつけるべく朝からカレーライスを食ることにした。

「タバスコあるよ」

の言葉に、「うーん、そう・・・」と気のない返事をする。

「自家製だよ」

という言葉に驚いた。

「自家製?」
「そうそう、このあいだ庭に出来た唐辛子をそのまま干して、だいぶん干乾びたところで酢に浸して・・・」
「おー、垂らしてみたい」

冷蔵庫から出てきたガラスの小瓶。ん、これは一時飲み干したウイスキーの空瓶じゃあないかい。赤色が新鮮で、オレンジ掛かったマキルヘニーとはだいぶん異なる。

垂らしてみて、ルーとともにライスを食してみる。

・・・南国のブンガワンソロが聴こえてきた。

恍惚とした朝になった。


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by k_hankichi | 2017-05-20 10:21 | 食べ物 | Trackback | Comments(3)
アメリカに仕事で訪れるごとに、中華系の開発センター長が連れていってくれたレストランのことを思い出した。それはベトナム料理の店で、その国の食べ物を口にしたのもそれが初めてだった。

生春巻というものを奇妙に思いながら怖々と食し、パクチーの香り高さに面食らった。肉や野菜の南方系の味付けにも陶酔し、青菜というものがこんなに旨いのだとも知ったのもあのころのだった。

ゆっくりと濾してゆくベトナムコーヒーには、もはや眩暈さえ覚えた。

そんな記憶の軌跡があったことも忘れるくらいに、今やベトナム料理はいろいろなところに在り、このゴールデンウィークの拙宅では二回もその料理になったりもした。

青いパパイヤの香るその国をいつか訪ねてみたい。

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by k_hankichi | 2017-05-11 19:36 | 食べ物 | Trackback | Comments(2)

僥倖のチョコレート

こういうチョコレートであれば、何千粒でも食べたい、と思った。家人から貰った「ロイズ 生チョコレート バランタイン17年」である。

家のなかでは、僕自身がチョコレート好きだったとは知られていないのだけれど、生まれ育った実家では、幼児の時から僕がそこに没頭していたことは常識となっている。父親はそういう息子可愛さのあまり毎日チョコレートを買って帰ってきたとあとから聞いたが、そのおかげで僕の乳歯はすべて虫歯となり欠け落ち、小学校に入るころから入れ歯のお世話になっていた。

それ以来、反面教師的にチョコレートのことは嫌いになり、それを周囲にも公言してきた。セレブレーションともいえるような2月14日は、普通の人たちが抱く淡い思いとは裏腹に、幼少期の生傷が疼く毎年だった。

そのようななかのバランタイン入りの逸品。それも17年ものが入っているので、僕にとっては世界の天地がひっくり返るほどの思い。

アダムとイブの禁断の果実というものはこういうものだったのかしらん、という思いが頭を過り、そして今後もしチョコレートを食べなければならないのであれば、もはやこれ一本に絞りたいと思うに至った。

僥倖という言葉をあまり使ってはいけないと思えども、こういうときに使わずしてどうするのかと思う気持ちは殊更に温かかった。

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by k_hankichi | 2017-02-14 07:06 | 食べ物 | Trackback | Comments(3)

製造第1号の餃子たち

若き家人のうちの一人は料理好きだ。しかし餃子を作ったことはなかった。

今宵は初めてその調理を手掛けたそうで、早く帰宅出来たことから、製造過程含めて、それを目の当たりに垣間見ることができた。

少々ざっくりした刻みかたながら、味わい深く、具の野菜を仕込むときに少し塩加減がキツすぎたくらいの様相。

自分では料理が苦手なハンキチにとって、新たなる力強強い味方が加わった感がある。

ハンキチを陥落するには餃子とお酒に限る。

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by k_hankichi | 2017-01-30 20:41 | 食べ物 | Trackback | Comments(3)

音楽、小説、そして酒を愛する方々との空間です


by はんきち