カテゴリ:テレビ番組( 128 )

“”ひよロス” 哀歌

朝の連続テレビ小説「ひよっこ」が終わってしまい、文字通り、“ひよロス”状態だ。

きみきみ、そんなぼくのこと「わろてんか」。

・・駄洒落言えども笑えない。

“ひよロス”を、“ひよろす” と書くと、なんだか旨そうな夏の酒の肴のように思えるが、そんな夏もとうに終わってしまった。

“ひよっこ”時代の常磐線や東北本線の停車場に今宵も立ち寄り、ひとり佇んだあと帰途につく我である。

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by k_hankichi | 2017-10-02 19:27 | テレビ番組 | Trackback | Comments(4)

現代音楽による伴奏の『ひよっこ』

出張で朝の連続ドラマ『ひよっこ』が観られなかった。毎日の元気の素なので、結構シンドイ一週間だった。

ようやっと録画を観終える。今週は「恋、しちゃったのよ」というサブタイトル。7月14日の放映は、慶応大学の学生、島谷純一郎(竹内涼真)と、矢田部みね子(有村架純)が、東京タワーや大学キャンパスにデートする場面。

相手のありのままの人間としての姿が好きなのだ、と互いに語り合う場面に感動するとともに、そのバックグラウンド音楽がとても良かった。不安なる精神のざわめきが現代音楽的なピアノ管弦楽で奏でられ、心許なく研ぎ澄まされた気持ちの昂ぶりが重なるよう。

このドラマはストーリーだけでなく、主題歌や、昭和の歌謡曲、そしてBGMも一級品で、だから猶更素晴らしい。

■ピアノ管弦楽のシーン。7/14(金) 8:05~8:06。
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■珠玉の挿入曲の一つをギターで弾くバージョンを見つけ、これにも感銘した。

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by k_hankichi | 2017-07-15 13:00 | テレビ番組 | Trackback | Comments(0)

クラシック音楽を囲むドラマ

クラシック音楽家が主人公の韓流ドラマの放映が始まった。『密会』。千葉テレビ・水曜夜7時だ。二年前にBSで放映がされその再放送だそう。

出てくる曲の数々に先ずは聴き惚れる。何気なくピアノ協奏曲『皇帝』のシーンが出てきたり、我流でピアノを弾く青年が見つかってしまって、試し弾きをさせられると、それはバッハの平均律やモーツァルトのピアノソナタ第8番イ短調だったりもする。

もちろん俳優も美男美女だからそれも嬉しい。

毎週の楽しみが増えた。


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by k_hankichi | 2017-06-22 06:03 | テレビ番組 | Trackback | Comments(2)

イタリアオペラの間奏曲がマッチした『カルテット』

イタリアオペラが苦手で仕方がなかった。だから大学時代の音楽クラブでそれを研究している会派から遠ざかっていたことは不思議でも何でもない。

それから幾十年。今週、TBSドラマ『カルテット』の第6話を観ていたら、1stヴァイオリンの巻真紀と夫の幹生の二人に心の隙間、すれ違いが生まれたときにイタリアオペラが流れた。ああ、この曲は・・・・、と思う一方で、その旋律がドラマのそのシーンにぴったりとマッチしているなあと深く灌漑している自分に気付いた。

マスカーニの『カヴァレリア・ルスティカーナ』の間奏曲。

とても久しぶりに聴いたこの音楽は、疲れ切った身や心を任せるのにとてもよく、春になりゆくこの時の移ろいがとても大切なのだということが、自然に受け入れられるかのよう。それとともに、学生時代の先輩の気持ちが少しづつ分かってきた。
■マスカーニ「カヴァレリア・ルスティカーナ」より間奏曲 https://youtu.be/1V9kMKS9E2o
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By Voceditenore - mascagni.org Transferred from en.wikipedia to Commons., Public Domain, https://commons.wikimedia.org/w/index.php?curid=5149184

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by k_hankichi | 2017-02-25 17:54 | テレビ番組 | Trackback | Comments(2)

深夜食堂に、じんとする

金曜日の夜に放映されているテレビドラマを観ることはあまりなかった。観ようとしてその時間に帰宅しているとは限らないし、また、少し早く帰ったときはその一週間の疲労のせいでバタンキューとなっている。

そんななか、最近惹きこまれているのは『深夜食堂』

毎回完結型のエピソードは、どれもがほろ苦く、ギターのBGMとともに深く心のなかに沈降してゆく。

先週の放映は、バターライス。熱々のご飯にバターをひと欠片埋め込み、そこに醤油を少しだけ垂らす。そして混ぜながら食べていく。あまりの旨そうな按配に、思わず朝に同じことをして食べてしまった。



■みちのくの宿のエレベータホール。最近は床材の模様にも配慮が感じられて感銘する。
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by k_hankichi | 2017-02-18 20:58 | テレビ番組 | Trackback | Comments(2)

演劇というものをテレビ受像機で観る『カルテット』

『カルテット』(TBSドラマ、火曜日)が良いぞというのは知っていたのだけれど、ようやっと録画してあったものを観ることが出来た。

実は僕は演劇を観たことがない。だから、そもそもチェーホフの『かもめ』の舞台の真髄も知らないし、高貴な身の上もかなぐり捨てて、大正末期からその世界に駆け込んでいった東山千栄子の本当の心の欠片も知らない。

そういう演劇の世界の片鱗について、テレビ受像機を通じて新たな投げかけをしようとしているものがこの作品だと思った。

ドラマの筋書きは、まだ出だしだからどうのこうの言ったところで拙速になる。しかし、ここで出ている俳優たちの真剣味と凄みは第1話から伝わってきた。高橋一生という俳優には何度か触れてはきたけれど、その知性の高みの半面のひねくれた視点は印象的で、それは彼が、ヴィオラというちょっと傍流的に置かれた楽器を担当している設定も相まって、今後の劇の趨勢のシニカルさを予感させた。

エンドロールに出てくる椎名林檎による曲『おとなの掟』は、物哀しきタンゴとでも言おうか、短調の切れ味が鋭く美しく、それだけでも陶酔してしまった。




File:Schoenberg string quartet quartal chord.png
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https://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/4/46/Schoenberg_string_quartet_quartal_chord.png: By Schoenberg (Created by Hyacinth using Sibelius) , via Wikimedia Commons

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by k_hankichi | 2017-01-23 00:56 | テレビ番組 | Trackback | Comments(3)

「躊躇いの美しさ」を描くドラマ

テレビドラマ『逃げるは恥だが役に立つ』(TBS、火曜)に、はまっている。ストーリーや主演女優の演技が愛らしいだけでなく、その演出(想いがつのると場面が切り替わり別建てドラマが始まるとか、コスチュームを着た小人が画面の隅から登場し心の叫びを吐露するとか)も斬新で楽しめる。
http://www.tbs.co.jp/NIGEHAJI_tbs/

ストーリーは、二人の若い男女がためらいながらも少しづつ互いの気持ちが近づいていき、そして愛することに気付いていく。結末は気持ちが成就して結ばれることになるのだろうが、このドラマの勘所と心地よさは、それらの「躊躇いの過程の美しさ」にあると思う。

一言放ち、躊躇しながら一言返す。それに返事をしてその答えを待つ。相手のちょっとした仕草に、なにのことなのかとその意味を悩み、当惑する。まるで戦後間もないころの事情のよう。

いじましいともいえる程のためらい。だめだったらどうしよう、という怖れとの葛藤。牛歩のような遅い進展は、逆に得も言えぬ魅力となる。

昨今の恋愛事情は、ドラマばかりでなく現実も昔に比べれば遥かに迅速で、そんな簡便なものなのかしら、と呆れるばかりなのだけれど、このテレビドラマは、現代のそういった風潮に反旗を翻している。

相手の心を捉える俊敏さやストレートな心の発露だけが心の共鳴をもたらすのではなく、淀みのようにたゆたうように遅々とした控えめさからもそれが生み出されることを、この作品は教えてくれる。

今週は第7話。二人は互いに気持ちが通じ合っていることにとうとう気付く。そして触れ合いの初歩に辿りついた。雪もちらつきそうな寒さの今を温める。来週がますます楽しみである。

■小人出現 →https://youtu.be/ins_IOmOeJ4
 
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by k_hankichi | 2016-11-24 06:38 | テレビ番組 | Trackback | Comments(2)

逃げたくなっていたなか『逃げ恥』に癒される

もうどうしようもなく逃げたくなったところに観たのは、録画してあったテレビドラマ『逃げるは恥だが役に立つ』(TBS火曜午後10時)だった。このドラマは世間では略称で『逃げ恥』と呼ばれているらしい。
http://www.tbs.co.jp/NIGEHAJI_tbs/

新垣結衣の清々しい姿を眺めていると、昨日の途方もない遣る瀬無い気持ちは、ちょうど今日が「電池の日」(※)と呼ばれているが如く、プラスとマイナスで埋め合わされていく。この女優は、どうしてこんなに、ずっとずっと純真でありつづけるのか。

彼の地での、利己主義なる内向きなる、我が物顔な遣りざまが「正」とされていこうとする出来事の前で、このドラマは人々への心遣いや優しさ、そして配慮と気遣いは「負」ではないのだ、不条理はいつかかならず緩和されていくのだということを、静かに語ってくれる。

愕然としていたなかの、一縷の希望のような、この儚い美しさにすがりたくなった。

※11月11日 は、 十一 十一 でプラスマイナス、プラスマイナス。  
 
■【公式】「恋ダンス」フルver.+第6話予告 11/15(火)『逃げるは恥だが役に立つ』【TBS】 →https://youtu.be/1n2pjB-JS4E
■第1~3話 ダイジェスト →https://youtu.be/MGlhUlgMA7k
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by k_hankichi | 2016-11-11 06:16 | テレビ番組 | Trackback | Comments(2)

短い大人時代のドラマ

TBSの日曜昼下がりドラマは、久々に心和み癒されるものだった。『ハートロス~虹にふれたい女たち~』。名古屋CBC60周年記念作品。→http://hicbc.com/tv/heartloss/

放送局が所在する名古屋が舞台だった。ここは以前は仕事に向かう通過点だったのだけれど、いまやその頃の辛かった業務のことは消し飛んで、しかし味噌でどうだどうだと絡めた味ときしめんの記憶だけが残っている。

そういう場所だったよなあ・・・という軽い気持ちで見始めたドラマは斎藤由貴が主演で、それが分かっただけで背筋を正して見据えてしまった。そういう所作は、その対象が違えども僕の同時代の男のだれもがが処す仕方と近いのかもしれない。

さてその主人公。斎藤演じる深谷桜子は老舗味噌鍋店の女将。娘の深谷佑子(川島海荷演じる)はシンガーソングライターのシューゴ(七瀬公)の追っかけをしている。そんな彼の作る詩に対して、年齢を偽ってコメントをし始めた桜子。歌手からのレスポンスに彼女は心ときめき始める。

「人って、本当の子供時代が終わると、短い大人の時代があって、それが終わると、また長い子供時代に帰っていくのよ」、という台詞を彼女の友人は呟く。だからそういう大人の時代を楽しめ、ともいう。

桜子は学生時代から詩を愛し、西脇順三郎と武久夢二が好きだという。むむむ・・・。西脇を挙げるとは、まさに俺の好みとピッタリじゃ。

そんな彼女はどのようにレスポンスをしていくのか・・・。

この作品は、今年度の文化庁芸術祭参加作品だという。地方の放送局の頑張りようを応援したい。

■番組トレイラー →https://youtu.be/bs5gSDKqfyY

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by k_hankichi | 2016-10-03 06:28 | テレビ番組 | Trackback | Comments(2)

『はじめまして、愛してます。』が転調に向かう

木曜ドラマが、ようやく萌芽に向かっている。『はじめまして、愛してます。』(テレビ朝日)。

特別養子縁組をして家族となった三人。子供は赤ちゃん返りをして、日々の生活は本当に大変になっている。はじめ君は母親の梅田美奈(尾野真千子)にくっついて離れない。

そういう状況を打破すべく本物の母親にならねば、と挑む美奈のシーンには涙が出て困った。

5歳児が、赤ん坊に返る。そんなことがあるとは思わなかった。

さみしいときには泣いていいんだよ、と母親は語り掛ける。

始めて子供が泣いた瞬間、母親は自分のことを「お母さん」と思えるということを知った。

.
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by k_hankichi | 2016-08-05 07:10 | テレビ番組 | Trackback | Comments(0)


音楽、小説、そして酒を愛する方々との空間です


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