2017年 11月 03日 ( 1 )

小手先でこねくり回さない設計・製造というものはこういうことなのか、ということを読みながら思った。『フォルクスワーゲン & 7thゴルフ 連鎖する軌跡』(岡崎宏司、 日之出出版 )。

戦略の核はプラットフォーム設計。自動車産業のみならず、半導体やあらゆる製造業領域でそれが叫ばれながら、実践できているのは唯一、欧州企業だけだ。そしてVWは確実に他社をリードしている。それはどうして可能になったのか。

原理原則を極めながら、コアとなる設計には極めて科学的なアプローチで本質を具現化しようとする。少ない労働時間で最大限の成果を上げていこうという、極東の島国とは正反対の労務思想が、そのプラットフォーム設計を効率的に具現化させていく。横展開ラインアップも、すみやかに実現していく。

高度成長時代の少しあとに、日本でもその思想は体現されつつあったがしかしそのまま尻すぼみになった。それに対して欧州ではしっかりと実践され昇華されていった。半導体製造装置分野と同じく進められたことに愕然とした。

僕らが追いついたと思っていた欧州は、はるか先にいっていた。

所帯を持つ前、1年ほどゴルフ1stを所有していたあのころの驚きの感覚が蘇ってきた。

原点回帰をする時期なのかもしれない。

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by k_hankichi | 2017-11-03 20:53 | | Trackback | Comments(0)

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