2017年 08月 21日 ( 1 )

東の銭湯行脚

この週末に訪れた銭湯はさらに続く。

金町駅に降りたったことは、これもおそらく初めてのことで、亀有と同様に下町の風情が溢れていた。幅広とはいえない線路沿いの道を歩いていく。自動車はあまり通ることはなく、歩いている人はゆるゆるとしていて、長閑な時間感覚だ。

ほどなくして銭湯『金町湯』の前に行きつく。がやがやと人々が集まっていて、「もうそろそろ開かないかしら」「いつもはこの時分には開いてるよ」「お前さんいつも早いね」というようなことを口々に言っている。輪に加わるには気が引けて、しばらくしてから暖簾をくぐった。

年配の人たちが多いがどの人も元気に身体を洗っている。泡風呂と噴流風呂のふたつある湯船は両方ともバスクリンのような緑色になっていてちょっと驚くが、身を沈めてみると意外に心地よい。

こいつは誰だというような目つきで数人から穴のあくほど睨まれるが、どこ吹く風で浸っていると、背中全面に素晴らしく大きな彫りものをした老人が入ってきた。彫りの人は入ってはいけないのでは?という言葉が頭をかすめたが、その人は皆と元気よく声を掛け合っている。この街では仲間なのだとわかった。さすが寅さんに繋がる街。

下町の毎日の生活の繰り返しのなかに、しっかりと深く太く組み込まれた場所だった。

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by k_hankichi | 2017-08-21 06:29 | 街角・風物 | Trackback | Comments(4)

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