音楽、小説、そして酒を愛する方々との空間です

by はんきち

2017年 08月 08日 ( 1 )

怪談への感度:ほぼゼロ

ミステリー作品はおっかないので大抵は遠ざかっている僕が手をだしてしまったのが怪談の小説。嵐の過ぎゆく夜、読了。その名もずばり『怪談』(小池真理子、集英社文庫)。

七つの短篇からなる。どの作品も、この世から去った人が目の前にふっと現れ、いろいろとちょっかいを出したり、あるいは何もせぬまま喜怒哀楽を寄せていくというようなもの。

僕はここで漸く悟った。

怪談には耐えられる。というかちっとも怖くもなくオッカナクもない、なんじゃそれ、という感じだ。

子供の頃を思い返した。遊園地や学園祭のお化け屋敷を訪れるたびに、なんだか全然怖くないなあと常々思っていたことを。周囲の人たちが大仰に叫び声を上げたり、真に怖ろしそうにしているのを間近に眺めながら、自分はそこから取り残されて一人ぽつねんとした気持ちになっていた。

浮世離れした出来事やら、何やら脅かそうとしているものどもに対しては、まったく感受性が無いのかもしれない。

良いことなのか、悪いことなのか。わからないけれども、この歳になってようやく事態を認識し、新たな発見をした気分になった。

c0193136_08153472.jpg


[PR]
by k_hankichi | 2017-08-08 08:14 | | Trackback | Comments(6)