音楽、小説、そして酒を愛する方々との空間です

by はんきち

2017年 08月 07日 ( 1 )

西に向けて疾走している。
新幹線は暗みに向かって滑りゆく。

曇天、雨天、そして豪雨。
空に青が映えていた東京の朝が懐かしい。

「Typhoon 5号は足摺岬地区に接近しています」
車内の電光掲示板は、乗客を脅かす。

タイフーン・・・西脇順三郎の詩集『近代の寓話』のなかに、その言葉はあったっけ。

「秋」
 Ⅱ

タイフーンの吹いている朝
近所の店へ行つて
あの黄色い外国製の鉛筆を買つた
扇のように軽い鉛筆だ
あのやわらかい木
けずつた木屑を燃やすと
バラモンのにおいがする
門をとじて思うのだ
明朝はもう秋だ


・・・そうか、秋なのか?
と思って暦を見返したら狐に摘ままれた気分になった。

まさに今日は立秋。
この台風は狐と共にやってきた。

■車窓から撮影する写真は、さながらシュールレアリズムだった。
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by k_hankichi | 2017-08-07 08:36 | 街角・風物 | Trackback | Comments(4)