人が生き時が流れていく・・・『光の犬』

小説『光の犬』(松家仁之、新潮社)。またも深い感慨とともに読了した。この感覚をなんといってよいのだろうか。人が生まれ、外界と交わり、人々と交感し、気付き、愛し、愛され、時には衝突し蔑み、そして時の流れともに老いていく。

そういう、古来からずっと繰り返されてきた人類の営みは、現在もなにも変わりなく、そしてそれが生きるということなのだということを静かにしらせてくれた。

主人公のひとりが次のように語る。

“ピアノのご機嫌をはかるのにいちばん適しているのは、バッハのインベンションだった。どんなに軽やかに、適切なスピードで演奏しようとしても、どこかに弾きにくさがある。バッハは、弾くことに酔うな、と言うがために、これを書いたのではないかとうたがいたくなる。”

小説と云うものを読んでいく醍醐味というものは、こういうものなのだ。だから、何度でも読み進め、そして自分らの生きざまに対比させていく。

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Commented by Oyo- at 2017-11-11 00:07 x
読みたいです^^ まだ単行本ですか?(^_^;)
Commented by maru33340 at 2017-11-11 06:58
僕も今眠る前に少しずつ読み始めました。
読了したら感想書きますね。
(まだ読みかけ)
Commented by k_hankichi at 2017-11-11 07:09
おようさん、はい単行本、出たばかりです。maruさん、味があります。
by k_hankichi | 2017-11-10 20:25 | | Trackback | Comments(3)

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