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繰り返し問われる姿勢

友人からマンガを教えてもらった。『君たちはどう生きるか』(吉野源三郎、マンガ羽賀翔一、マガジンハウス)。

原作は中学生のころに読んだはずだが、まるっきり忘れていることに愕然としたが、しかし爽やかな本だった。マンガは登場人物の顔かたちが見分けられなくて、いつも苦手なのだけれど、どうにか読めたのは、しっかりとした吉野さんの文章が頻繁に間に挿しこめられていたかもしれない。(追伸: 僕がマンガの登場人物を見分けられないのは、人のこと、特に女優の姿かたちを見分けられないことに通じているかもしれない。)

“僕たちが、悔恨の思いに打たれるというのは、自分はそうではなく行動することもできたのに・・、と考えるからだ。それだけの能力が自分にあったのに・・、と考えるからだ。正しい理性の声に従って行動するだけの力が、もし僕たちにないのだったら、何で悔恨の苦しみなんか味わうことがあろう。(中略)「誤りは真理に対して、ちょうど睡眠が目醒めに対すると、同じ関係にある。人が誤りから覚めて、よみがえったように再び真理に向かうのを、私は見たことがある」これはゲーテの言葉だ。僕たちは、自分で自分を決定する力を持っている。だから誤りを犯すこともある。しかし・・僕たちは、自分で自分を決定する力を持っている。だから過ちから立ち直ることもできるのだ。”

なんだか、原点に帰って来た。ここが原点だ。いま、ここからやり直しなさい、という声が聞こえる。

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Commented by maru33340 at 2017-09-20 07:26
うん、これは今こそ読まなきゃいけない本なんだな。
Commented by k_hankichi at 2017-09-20 08:25
maruさん、まさに!
by k_hankichi | 2017-09-20 06:26 | | Trackback | Comments(2)