怪談への感度:ほぼゼロ

ミステリー作品はおっかないので大抵は遠ざかっている僕が手をだしてしまったのが怪談の小説。嵐の過ぎゆく夜、読了。その名もずばり『怪談』(小池真理子、集英社文庫)。

七つの短篇からなる。どの作品も、この世から去った人が目の前にふっと現れ、いろいろとちょっかいを出したり、あるいは何もせぬまま喜怒哀楽を寄せていくというようなもの。

僕はここで漸く悟った。

怪談には耐えられる。というかちっとも怖くもなくオッカナクもない、なんじゃそれ、という感じだ。

子供の頃を思い返した。遊園地や学園祭のお化け屋敷を訪れるたびに、なんだか全然怖くないなあと常々思っていたことを。周囲の人たちが大仰に叫び声を上げたり、真に怖ろしそうにしているのを間近に眺めながら、自分はそこから取り残されて一人ぽつねんとした気持ちになっていた。

浮世離れした出来事やら、何やら脅かそうとしているものどもに対しては、まったく感受性が無いのかもしれない。

良いことなのか、悪いことなのか。わからないけれども、この歳になってようやく事態を認識し、新たな発見をした気分になった。

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Commented by maru33340 at 2017-08-08 08:36
なんとなくわかる。
お化け屋敷で「ギャー!」と騒ぐはんきちくんは想像出来ないもの。
Commented by k_hankichi at 2017-08-08 18:00
えへへ。
Commented by Oyo- at 2017-08-08 19:22 x
この方の怪談物、新刊なのですね。少し前に彼女の推理物を読んですごく面白かったのでそれ以後、小池真理子のロマン小説読みだしたのですが最近は興味薄れていて・・・こちらの『怪談』ちょっと読みたくなりました^^
Commented by k_hankichi at 2017-08-09 00:18
おようさん、怖いかどうか、お試しください。どういうふうになったか知りたいな~。
Commented by Oyo- at 2017-08-12 20:49 x
この時期に読む怪談、読み始めておりますが、おようのこわ~い怪談お話しましょう・・・。
家の壁は昔ながらの土壁です。そこに先代の義両親の葬儀の時の写真が飾ってあります。6畳と繋げてエアコンがあり、2階は暑いのでその一角に布団を敷いて休んでおりますが、ある夜、何となくもののけを感じて片方の部屋の電気を点けて眠っておりました。ふっと目を覚ましたら消えているのです。夜中の3時・・・それ以後眠れません。彼等の匂いや亡くなった方が夢に現われたり・・私、少々とり憑かれているようです^^
Commented by k_hankichi at 2017-08-13 06:01
おようさん、そういうたぐい、ぼく怖いです。明日、眠れない夜になりそう。
by k_hankichi | 2017-08-08 08:14 | | Trackback | Comments(6)

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