出張に発つまえ、何を飲もうかと考えていて、あれやこれや、喧騒のような相剋から逃れたい気持ちになって、それを手に取り飲み干した。
世の中、なにが正しいのか、誰が正しいのかを証明する合戦に陥っているような気がする。
どうこう言い合っていても、世界に生きている皆は、かならず寿命というものがあって、いずれそのうちにこの世からは居なくなる運命にある、ということを忘れてはいやしまいか。
自分が正しければ相手も正しい。彼も正しければ彼女も正しい。
万物、相対的にしか存在しない。改めてそのことをみなで合意したいものだと思う。