音楽、小説、そして酒を愛する方々との空間です

by はんきち

息を殺して読んでいた

久しぶりに小説が読める時間が持てるようになった。その一冊目は『よるのふくらみ』(窪美澄、新潮文庫)。

心身にズキズキと食い込んでくる作品で、現実とフィクションの境界が曖昧になる。

夢にまでも出てきそうで、それは実は実際の自分だった、というなドンデン返しまで準備されていそうな感覚。

おわりまで辿り着いたとき、そこまでずっと息を殺して活字を追っていたことに気づいた。

ミステリー作品以外でこんなふうになるとは。

解説を書いている尾崎世界観というミュージシャンの言葉に深く頷いた。

どんな音楽の人かは知らないが、分かった人だと思った。

“窪さんの作品を読むと、誰かと繋がっていたくなるから困る。諦めていた本当のことに向き合ってしまいそうで苦しくなる。そして、そのことに安心する。”

何てこった。

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by k_hankichi | 2017-04-18 18:21 | | Trackback | Comments(4)
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Commented by Oyo- at 2017-04-19 09:05 x
ズキズキと食い込んでくるとは^^ 読んでみましょっと(^・^)
Commented by k_hankichi at 2017-04-20 06:03
おようさん、はい!
Commented by Oyo- at 2017-04-23 15:28 x
窪美澄という作家はこの一冊しか読みませんが人間の持って生まれた宿命を描きたいのでしょうか・・・。あまり好みませんが男女それぞれの性的運命がその人の一生を左右することは侮れませんね。良い人生をおくりましょう^^
Commented by k_hankichi at 2017-04-23 23:53
はい、ちょっと、おっかない世界でした。