一年ぶりのマタイに感銘する

昨日は一年ぶりにマタイ受難曲を聴きに行った。彩の国さいたま芸術劇場でのバッハ・コレギウム・ジャパンによる演奏。

昨年の聖トーマス教会合唱団&ゲヴァントハウス管弦楽団が、伝統正統派の粋だとすれば、今回のものは古楽に遡って深く顧みた知性が生み出す最高の震えだった。

鈴木雅明氏による全体の統率は一糸乱れず、しかしそれはガチガチに強制されたものではなく全体が思考の流れのように体現され、各自がそれに寄り添いながら自然に発露させていった。

最も目を引いたのは、ハンナ・モリソンというオランダ人で(スコットランドとアイルランドの血筋の家系)、微動だにしない背筋の伸びた佇まいとおそろしく透明なソプラノとその美貌に、このひとは地球人ではなく宇宙人に違いない、と息を呑む。

http://www.bach-cantatas.com/Bio/Morrison-Hannah.htm
http://jp.medici.tv/#!/hannah-morrison
http://www.hannahmorrison.eu/

そしてもうひとつ、クリスティアン・イムラーという歌い手の風貌と潤いに満ちた太いバスは、まさにその名前の通りイエス・キリストそのものがそこに居るかのようで、紛うことなく、マタイ受難曲の演奏史上、最もイエスに近い男と呼ばれるべきと思った。

http://www.christianimmler.com/
http://bcj2014.bachcollegiumjapan.org/artists/christianimmle/
 
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Commented by Oyo- at 2017-04-17 08:58 x
彼等の演奏は魔術の如くに迫って来る演奏ですね。
Commented by k_hankichi at 2017-04-17 20:56
おようさん、バッハは毎回聴くたびに新たなる発見があります。というか、自分の不甲斐なさとも向き合う時間。
by k_hankichi | 2017-04-16 21:48 | クラシック音楽 | Trackback | Comments(2)

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