通勤読書を心待ちにする

中学高校は片道1時間、大学は片道約2時間を掛けて学校に通っていた。この通学の時間ほど、本を読めた時間はなかった。単位時間あたり、人生で一番読んだ時期だった。

中学時代は、司馬遼太郎から始まりコナン・ドイル、井上靖(ひさしではない)、星新一、小松左京、北杜夫、芥川龍之介など、シリーズものから長篇、そして中短篇など小説を読み耽った。今から思えば、もっとしっかりした作品を読みこなしていればとは思うが、もはやどうにもならない。

高校ともなると、島崎藤村、ドストエフスキー、へルマン・ヘッセ、夏目漱石、太宰治という記憶が強い。どうしてあんなに藤村が好きだったのか。昔の読書ノートは押し入れの奥の奥だ。

大学は、サルトルの人文書院版フランス装、トーマス・マン、相変わらずの太宰治、西脇順三郎、辻邦生、音楽之友社の作曲家と音楽の解説書シリーズ(平島正郎による「ドビュッシー」は穴が開くほど)だった。

社会人になってからの通勤は、短いバスと歩きの組み合わせの連続だったから、通勤のときに長い時間を確保できたことはなかった。

そんななか、来月からは通勤時間が2時間程度掛かるような仕掛けが訪れる。

「遠距離通勤たいへんですね」

という声が聞こえそうだけれども、心のなかでは其れを即座に否定している。

だって、再びあの至福の時間を持てるようになるのだから。

通勤読書。さあて何から読み始めようかなあ。愉しみを心待ちにする此の頃である。

■アーサー・コナン・ドイル(こんな顔の人だと初めて知った)
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Commented by Oyo- at 2017-02-09 18:35 x
通勤時間をそのような愉悦の時間に切り替えられる貴殿は流石でいらっしゃいます^^ ご無理の無きよう頑張ってください。私も山間に向かう車内は読書の醍醐味です。
Commented by k_hankichi at 2017-02-09 21:22
おようさんも電車は読書の愉悦の時間ですね。良いですよね。
by k_hankichi | 2017-02-09 07:46 | | Trackback | Comments(2)

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