言葉に触れて目の覚める思いがする

週末は慶事で九州に行き、ふだんは付き合わない職種の人たちに囲まれて、酷く気後れしまた気疲れした。テレビを点ければ新大陸の首長が、相変わらずの主張を展開し、色々な軋轢が生まれている。

疲れているはずなのに、夜はなかなか寝付けず、様々な事柄が出ては消え、消えてはもたげ、意味の分からぬ覚醒が続く。ろくに睡眠もとれなかった。何かが違う、何かが気になる。そういう、ある種の遠ざけたいモヤモヤしたものがそこにあった。

だからかもしれない。読み始めた『学生との対話 小林秀雄講義』(新潮文庫)のなかで、次のようなところがあり、胸の透くような気持ちになった。

“僕もインテリというものが嫌いです。ジャーナリズムというものは、インテリの言葉しか載っていないんです。あんなところに日本の文化があると思ってはいけませんよ。左翼だとか、右翼だとか、保守だとか、革新だとか、日本を愛するのなら、どうしてあんなに徒党を組むのですか。日本を愛する会なんて、すぐこさえたがる。無意味です。何故かというと、日本というのは僕の心の中にある。諸君の心の中にみんなあるんです。会を作っても、それが育つわけはないからです。こんな古い歴史をもった国民が、自分の魂の中に日本ん持ってない筈がないのです。インテリはそれを知らない。それに気がつかない人です。自分に都合のいいことだけ考えるのがインテリというものなのです。インテリには反省がないのです。反省がないということは、信ずる心、信ずる能力を失ったということなのです。”(「講義 信ずることと知ること」より)

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学生との対話 (新潮文庫)

小林 秀雄/新潮社

★★★★★



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by k_hankichi | 2017-02-06 07:18 | | Trackback | Comments(2)
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Commented by Oyo- at 2017-02-06 20:57 x
何となく貴殿のこころがよめますが、小林秀雄もはんきちさんもしかしインテリなんですよねー^^; 
場所が変わると、心とこころ、ひとりと個、いろいろなことが気になりますよね(^_^)
Commented by k_hankichi at 2017-02-06 22:59
おようさん、はい。狭量な、はんきちを自問自答しながら、今宵は何とか眠りたいと思います。


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