日頃、さまざまな事柄を目の当たりにしたり、また自分自身も巻き込まれたりしながら、つくづく思う。
この世の中は、「正当性 対 正当性」に終始するのだな、と。
自分の考えの優越性を示し、勝つことを追求しつづけるのが社会のなかで生きること。
勝ったら終わりではなく、また新たな挑戦者が現れ、競いあい、誇示しあい、陣地を広げ、賛同者を増やし、そして相手の考えや主張を淘汰する。
そうすれば勝ち。
かと思えばそれは一過性であり、また立場は危うくなる。
新たな覇権探求者に迎合したり、賛同の辞を述べたり、それを時代の大きな変動に伴う宿命だと権威化してみたり。
類人猿と基本的思想や行動は変わらないのだ。
「正当性 対 正当性」の競いを続けていく、そのなかにいる。
我々はずっと居続ける。
■そのことを思い吐息をつく心象風景