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by はんきち

『細い線』の拮抗と狭間

年始に読んだのは『細い線』(エドワード・アタイヤ、ハヤカワ・ミステリ文庫)。なにやら来週から始まるNHKのBSドラマの原作らしい。

愛人を殺してしまった男、ピーター・メイスンが主人公なのだけれど、亡くなったのは彼の親友の妻だ。

不思議なことに親友は彼のことを疑おうとはしない。敢えてそれを封じているとしか思えない。

そして彼の妻は・・・。

何が判断の境界なのか。それは善悪や罪の度合いではなかった。

それはそれぞれが生きるよりどころにしている大切な事柄が基準なのだと、読み終えてからだいぶ経て、じわじわと分かってきた。

解説を読んでいたら、なんとこの作品は、成瀬巳喜男監督によって初めて映画化されている。『女のなかにいる他人』(小林桂樹、新珠三千代主演、1966年)。これは観たい。フランスでも映画化されている。

テレビドラマ化も今回含めて5回行われているそうだ。とするとミステリー作品の名作ということになるが、原作はそれほどドギマギしない。脚本のなせる技なのかもしれない。

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細い線〔新訳版〕 (ハヤカワ・ミステリ文庫)

エドワード アタイヤ / 早川書房

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by k_hankichi | 2017-01-05 06:48 | | Trackback | Comments(0)
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