紅白本合戦による息抜き・・・『吾輩も猫である』

新年おめでとうございます。今年も宜しくお願いします。

「紅白歌合戦」は、まさかの大逆転での赤組勝利に終わり、一同、狐に摘ままれてしまった。民意の反映は無いのだ。そしてまた選考規定の説明はどこにも無かったようにも思う。このハテナ印の余韻を打ち消すべく読了したのは狐ならぬ猫本『吾輩も猫である』。それも新潮文庫企画の「紅白本合戦」のなかの一冊だ。

男性に売れた本(白組)と女性に売れた本(紅組)が対抗して競っている。

赤川次郎、新井素子、石田衣良、荻原浩、恩田陸、原田マハ、村山由佳、山内マリコによる短篇競作だった。もちろん猫に擬してものとなる。

八作品の中で僕としてのお気に入りは、赤川次郎の『いつか、猫になった日』。亡くなった奥さんが猫になって夫と暮らした家に戻ってくる話。どうして亡くなったのかがオチかと思っていたら、意外や意外、とあることに嫉妬して苦笑いする猫、というもので、これには僕も笑った。

山内マリコは、ちょっと観てみたいなあと思っていた蒼井優が出ている映画『アズミ・ハルコは行方不明』の著者だと初めて知った。その著者による『彼女との、最初の一年』が次点。猫が拾われるまでのプロットも若々しく、そして可愛がられたり悪態をつくさまも清々しい。新鮮な視点に吐息をついた。

不明朗採点の「歌合戦:よりも「本合戦」に軍配が上がった。

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吾輩も猫である (新潮文庫)

赤川 次郎 / 新潮社

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Commented by Oyo- at 2017-01-01 16:47 x
猫は苦手なのであるー!元旦の今日は飲み続けて赤ワイン、ビール、ツマミはた~くさん、酔ってはんきちさんに絡みたい・・・。先ほど年賀状返信投函のついでにミニストップで子持ちシシャモを見つけオーブントースターで炙ってお節と一緒につまんで昨夜の紅白眉唾に流石NHK!ごめんなさい、酔ってます・・・。
Commented by k_hankichi at 2017-01-02 07:43
おようさん、私もNHKに絡みたかったです。視聴者無視のこの局には愛想が尽きて・・・。
by k_hankichi | 2017-01-01 09:05 | | Trackback | Comments(2)

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