若い詩人に謎になる

第33回「現代詩花椿賞」(2015年)を受賞したという詩集を読んだ。『死んでまう系のぼくらに』(最果タヒ、リトルモア刊)。

死んでまう系、という、さみしさの世界に、あまり入り込めず、謎につつまれた。

けれども、次の詩には、しんみりした。

“死ぬことで証明できる愛なんて、一瞬です。
きみは泣いて、葬列した翌日、別の人と恋をする。
石鹸 泡 飛べるぐらいならという、ぼくの衝動。
生きていて、と願われることがどれほど幸福だったか、知らなかった。
母さん、遠くで、小田急線が
ぼくではない誰かをあなたの町へ運びます。
ぼくもあなたも、今日も、孤独です。”

「線路の詩」という一篇だ。谷川俊太郎の『二十億光年の孤独』を思い出した。

その小田急線で運ばれ、今朝もみちのくに向かう。
  
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死んでしまう系のぼくらに

最果 タヒ / リトル・モア

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by k_hankichi | 2016-12-21 06:51 | | Trackback | Comments(0)

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