音楽、小説、そして酒を愛する方々との空間です

by はんきち

昼下がりの鄙びた喫茶店のBGM

週末に時間潰しに訪れた喫茶店は、昭和の空間そのものが漂っていた。壁には家紋の幾つかが並べられている。だから江戸の空間と言っても良いかもしれない。

客は僕の他には、ボランティアについて話し込むおばさま二人だけ。あとから少し疲れた風情の夫婦が入っては来た。

止まったような時間の店内には、大きめな音量でBGMが流れている。

煩わしいな音量絞って下さい、と云おうかなとしていたら、出されたコーヒーが滅法美味く(それが400円で更に驚き)、だから読みかけの随筆本に興が乗った。

一息付いたころ、再びBGMが気になってきた。不思議な曲の並びだ。どうなっているのかしらん。

「君を信じて」(千住明)
「葦笛の踊り」(チャイコフスキー『くるみ割り人形』から)
「シング・ザ・ストーリー」(リベラ)
「歌う血液」(松井咲子)
「彗星物語のテーマ」(羽毛田丈史)
「ウォーキング・イン・ジ・エア」(クロエ)
「アマポーラ」(寺井尚子)
「Ave Mundi」(ロドリゴ・レオ&ヴォックスアンサンブル)

時間は空間と共に融解し、ポップスともイージーリスニングとも境界が不確かな流れのなかに霧消していった。

c0193136_19555355.jpg

[PR]
by k_hankichi | 2016-12-12 00:37 | 街角・風物 | Trackback | Comments(0)
トラックバックURL : http://hankichi.exblog.jp/tb/26219729
トラックバックする(会員専用) [ヘルプ]
※このブログはトラックバック承認制を適用しています。 ブログの持ち主が承認するまでトラックバックは表示されません。