その詩人はあの人だった

平田俊子の詩集を読みながら、どこかで知っているような・・・と思っていた。そしてそれは、1年半ほど前に呼んだ詩集に、一篇だけ納められていたのだった。

「宝物」という詩は、いまでもとても好きだ。

出だしからして凄い。

“世界で一番美しい言葉はコンセルトヘボウです

四年前のアムステルダム
午後のトラムにゆられていると
大きな建て物が前方に見えた
あれは何? と尋ねると
コンセルトヘボウとあなたは答えた

コンセルトヘボウ
そのとき私には
それが何だかわからなかった
ただ こうつぶやいたときの
あなたの声がとてもきれいで
以来この言葉は私の宝物になった

誰かがこの言葉を口にするのを
それまでも
そのあとも聞いたことはない

あなたがこの言葉をつぶやいたのも
あのときだけだ
ただ一度だけ耳にした言葉
私だけが聞いた
あのときの
あなたの
柔らかな


ここにこうして書いてしまうと
宝物はたちまち輝きを失い
蝉の死骸以下のものになる
大切なものを捨て去るために
私は秘密を打ち明けた
この言葉もあなたのことも
忘れるために

(後略)”

続きはココ記載 →http://hankichi.exblog.jp/23838797/

僕はこの人の詩集を、もっと読んで行くだろう。そして、澄んだ水が沁み入るように身体が潤っていくだろう。

■コンセルトヘボウ →https://commons.wikimedia.org/w/index.php?curid=531868
c0193136_21391215.jpg

  
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by k_hankichi | 2016-12-08 21:38 | | Trackback | Comments(0)

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