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by はんきち

ほむほむの新しいエッセイ

友人の(もとえ、友人に似ている)穂村弘さんの新しいエッセイを読了。『鳥肌が』(PHP研究所)。本の背表紙の絵からして、おっかない。鳥肌状に幾つかの凸のエンボス加工も付けられている。えつこミュウゼというイラストレータによるものらしい。おっかないけれども、なんとなくしっくりくるのはどうしてなのだろう。謎だ。

「ヤゴと電車」という章に載っていた短歌。

蜻蛉を喰いたいと蛙が云うのだ。おたまじゃくしの仇を討つと (中村みゆき)

穂村さんはそのシュールさに凄いと思ったが、調べてみると蜻蛉はオタマジャクシの脚を食うという習性があると分かったとある。シュールと現実の狭間にゆらめく歌だ。

「自分以外の全員が実は」という章の作品も凄い。

逃げ出したわたしをとらえるためだけに村の会議でつけられた網 (まるやま)

嫁として帰省をすれば待つてゐる西瓜に塩をふらぬ一族 (本多真弓)

自分だけが相手の集団とは異なる、ということを誰もが感じるその領域は、実はとても怖いのだということを伝えてくれる。食べ物については特にそうかもしれない。

いろいろなことが思い出されていく。それは実家でのことだったりする。

白いご飯には味の素を掛けて食べる。(子供のころだけだったけれど)

晩御飯がカレーライスの日の翌日の昼の弁当はカレーライス。(中高生時代、アルマイトの弁当箱にそれはぎっしりで、カレーの汁が外にヌラヌラと漏れだして閉口したが母親は気に介さない)

ハヤシライスの日の翌日の晩御飯はスパゲッティミートソース。(何故かルーが同じである)

どうしてか、懐かしくなった。

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by k_hankichi | 2016-12-02 07:09 | | Trackback | Comments(2)
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Commented by Oyo- at 2016-12-02 23:22 x
何か可笑しい・・表紙の絵と共にヽ(^o^)丿
Commented by k_hankichi at 2016-12-03 09:06
おようさん、すぐ読めてしまいました。立ち読みでも楽しめます。