哀しみの理由・・・『永遠をさがしに』

原田マハの『永遠をさがしに』(河出文庫)はチェリストの母娘たちの話だった。

世界的な指揮者の父親をもつ和音(わおん)は、あることをきっかけにチェロから遠ざかり、平凡な高校生活を送っていた。そんななか突然現れた、新しい母親。彼女との葛藤の中で、しだいに音楽への愛を取り戻していく。

この小説は、「別れ」が新たな希望と渇望をもたらすのだということを教えてくれる。永遠に繋がることを夢見て。

原田さんが作る小説としてはすこし強引な筋立てで、そして音楽描写には物足りなさを感じたが、これは彼女が得意とする美術と、そして今回の音楽という領域の違いがもたらすものなのかなと思った。

永遠をさがしに (河出文庫)

原田 マハ / 河出書房新社

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Commented by Oyo- at 2016-11-27 19:44 x
芸術を愛するマハさんですが、最近の小説は多作過ぎてちょっと敬遠しています。ごめんなさい・・・
Commented by k_hankichi at 2016-11-27 21:09
おようさん、はい。小説家といえども、出来不出来があるようですので。毎回、あらたな領域に挑戦なのですね、きっと。
by k_hankichi | 2016-11-27 18:18 | | Trackback | Comments(2)

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