またもドキュメンタリー映画を観た。『イングリッド・バーグマン 愛に生きた女優』(原題:Jag ar Ingrid、2015年)。於:神奈川の三番館。イングリッド・バーグマン生誕100周年記念作品だそうだ。→
http://ingridbergman.jp/彼女の映画をこれまでどれだけ観たのか、と尋ねられると困ったことになるなあと、この作品を観ながら思った。それほどまでに彼女は幅広い領域で出演している。
彼女が晩年に出演したのが『秋のソナタ』(監督:イングマル・ベルイマン)で、その映画を学生時代に観たときのことが微かに蘇った。渇きと湿り気とが交錯した、とても不思議なものだったと思う。
あのとき娘役をやっていたのがリヴ・ウルマンで、その人がこのドキュメンタリーにおいても溌剌としてその頃のことを語ったり、僕の苦手なシガニー・ウィーバーまでもがバーグマンに接してもらった際の温かさを褒めはやし、バーグマンのスクリーンの上ではない場での姿を知るだけでも面白かった。
それにしても、波乱万丈の人生を送った大女優が人を惹きつけ続けた理由は、美しさだけではないのだということを垣間見て、再び彼女の作品を振り返って見ていきたいとつくづく思った。
見たい作品が増えすぎて困るこのごろだ。
■スタッフ
監督:スティーグ・ビョークマン
製作:スティーナ・ガーデル
音楽:マイケル・ナイマン
■キャスト
イングリッド・バーグマン
イザベラ・ロッセリーニ
イングリッド・ロッセリーニ
ロベルト・ロッセリーニ
フィオレラ・マリアーニ
リブ・ウルマン
シガニー・ウィーバー
ジャニーン・ベイシンガー
■製作
2015年、スウェーデン
■映画トレイラー →
https://youtu.be/XiuxBq0Sb2w