『サアカスの馬』を懐かしむ

通っていた中学高校の直ぐ近くに靖国神社があったから、そこが舞台の小説には妙に親近感があった。学友たちには、そのなかに出てくる馬の眼のことが、心の底までずんと深く沁み込んでいることは確実だった。

作家によるその朗読がアップされたと新聞に出ていて、思わず聞いてみたら、朗読はそれほどうまくない人で、それが却って人となりが伝わってきた。

朝日新聞デジタル 安岡章太郎『サアカスの馬』→ http://www.asahi.com/articles/ASJCG4DZ4JCGUCVL013.html

解説をしている堀江敏幸さんが、次のように書いていて、僕もその小説を読み楽しんでいたころの忘れていた事柄を見つけたような気がした。 

“ただ、朗読の仕方は、靴先をいつもどこかにぶつけてつんのめっている、ぱっとしない少年のふるまいそのものだ。(中略)最後までたどり着いたときには、小説の末尾さながら、「われにかえって一生懸命手を叩(たた)いている自分」に気づかされた。”
 
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by k_hankichi | 2016-11-20 09:39 | | Trackback | Comments(0)

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