始随芳草去、又逐落花回

「始随芳草去、又逐落花回」という句を漱石が好んで書いた、それを世話になった雲水が後から知って弔電として送ってくれたとあった。 しづごころなく 花の散るらむ。というような歌を知ったときに近い感銘を受けた。

『漱石の思い出』(夏目鏡子述、松岡譲筆録、文春文庫)は圧巻で、よくぞここまで漱石との生活を記憶しているものだと舌を巻く。

小説の世界だけでしか知らなかったこの作家の、私生活がこのように波乱万丈であったとは。再び、あの小説の数々を読み直したいと思った。

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漱石の思い出 (文春文庫)

夏目 鏡子 / 文藝春秋

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Commented by 木曽のあばら屋 at 2016-09-22 19:10 x
こんにちは。この本おもしろそうですね。
素顔の漱石といえば、関口夏央/谷口ジローのコミック「坊ちゃんの時代」(全5巻)も圧巻でした。
明治最後の数年間を舞台に、漱石、鴎外、啄木らがいきいきと闊歩します。
綿密な考証にもとづきながらも、随所で大胆にフィクションも取り入れ、
大変読み応えのある(というかかなりヘヴィな)作品でした(じつは最近読み返したばかり)。
Commented by maru33340 at 2016-09-22 20:21
確か今月24日からこのエッセイを元にしたドラマが始まるね。(鏡子役は尾野真千子なり)
Commented by k_hankichi at 2016-09-22 20:46
木曽のあばら屋さん、そういうコミックもあるのですね。読んでみたいです。

maruさん、そうそう。文庫本が平棚に積まれていて、その帯がその宣伝も兼ねていて思わず買い求めたのですが、よこしまな自分の思惑以上のすばらしい本でした。
by k_hankichi | 2016-09-22 20:44 | | Trackback | Comments(3)

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