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by はんきち

秋空晴れて

朝から爽やかな空に美しい雲が浮かび流れている。外に出ると、すこしだけひんやりと乾いた空気があり、それに身体が触れた瞬間、ああ、秋! と分かった。

そしてそれが小学生の頃の運動会の日の朝の空気と同じだと直感する。

地下足袋を履いた足が、少しだけ湿り気の残る地面に触れた瞬間の、ある種の気持ち悪さをも思い出す。

しかしちょっと駆け足をしてみると、思いの外に軽やかで、直ぐ様に心地よさに切り替わってゆく。さらに、これなら徒競走も一番を取れるのではないか、はやる気持ちが身体中に巡ってゆく。

どの学友も地下足袋なのだから、同じように脚は軽やかであることには気づかない。

それが小学生というもので、だからその単純で透き通った気持ちがいつどこで失われていったのかを考えてみると、それはおそらく中学校で二年目に上がった頃だったかもしれないと思う。

秋空は、遠く彼方に消えてしまっていた記憶をも呼び起こす力があると分かった。
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by k_hankichi | 2016-09-09 07:52 | 街角・風物 | Trackback | Comments(2)
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Commented by Oyo- at 2016-09-09 10:42 x
この9月の今の空気から清々しい子ども時代を懐かしむ心となってはんきちさんの姿が浮かびます。
そう、あの頃、Tochterの先輩あたりから運動会の時、じか足袋それも白い色で走るのが流行っていました。運動会の時期ですね(^・^)
Commented by k_hankichi at 2016-09-09 17:56
おようさん、はい、僕のも白かったです。夕方には穴ポコが空くほどの感じでしたが、妙に気に入っていました。