ずっと放ってあった『沖縄ノート』(大江健三郎、岩波新書)を漸く読み始めた。冒頭から大きな衝撃を受ける。
“実際に僕はこの数年、とくにこの一年はよりしばしば、非力な臆病者が痩せた毛脛をむきだして見ぐるしい開きなおりかたをするような具合に、日本人とはなにか、このような日本人ではないところの日本人へと自分をかえることはできないか、と考えこんでいる自分を見出した。”
この命題は重い。
沖縄に住む人と、本土に住む人の違いはどのようなものがあるのか。どうしてこのようになっているのか。
僕もこの地と縁が繋がっている。
じっくりと考えていきたい。
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