47年の実感

二―ル・アームストロングが月に降り立ったそのとき、僕らの時間は早朝だった(と思う)。あのとき、僕ら一家は父親の仕事の関係で、西東京(玉川上水が近くを流れていた)の地から千葉県の一番東京寄りの都市に移り住んだばかりで、だからその朝のことは鮮やかに覚えている。

夜のなかに起こされた。

「いまから人類が月に降りるんだ」

東京の時は白黒だったテレビが千葉ではカラーになっていて、買い替えたばかりのそのテレビの画面に食い入るように家族全員が観入っていた。

"That's one small step for (a) man, one giant leap for mankind."
「これは一人の人間にとっては小さな一歩だが、人類にとっては偉大な飛躍である。」

という言葉が、あとから伝わってきて、それは自分が時代の大切な時とともにその一刻一刻の流れを味わった記憶として初めてだったかもしれない。

あれからずいぶん長い年月が過ぎ去ったと思うのだけれど、あれだけの深い記憶とともに刻まれたときは、それからどれほどあったのだろう。

そう思いながら記憶を辿っていくと、あとからあとから湧き出てくるようになってしまい、自分のなかの記憶の源というものの深さに、なんだか空恐ろしくなっていった。

https://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/a/a6/Apollo_11_Landing_-_first_steps_on_the_moon.ogv

■Neil Armstrong One Small Step FIrst Walk on Moon →https://youtu.be/HCt1BwWE2gA

 
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by k_hankichi | 2016-07-22 20:06 | 街角・風物 | Trackback | Comments(0)

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