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by はんきち

『夜を乗り越える』に感心する

又吉直樹の『夜を乗り越える』(小学館よしもと新書)を読んで感心した。又吉さんは実に深く小説を読んでいる。同じ作品でも何度も何度も読み直し、そのたびに新しい面白さや驚きを見つけている。

やはり太宰治についての章が一番印象的だった。僕も太宰が好きだったけれど、それは高校大学の頃だけで、社会人になったあとは殆ど読めていなかった。読みたい気持ちが失せていた。

それがどうだ。又吉さんは今も読み続けている。そしてそのたびに触発されている。

『夜を乗り越える』で一番に感心したのは、そんなふうな又吉さんの渇望する力についてだ。

僕には渇望が欠落しつつあるかもしれない。

夜を乗り越える(小学館よしもと新書)

又吉 直樹 / 小学館

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by k_hankichi | 2016-06-25 09:06 | | Trackback | Comments(5)
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Commented by maru33340 at 2016-06-25 09:26
この本で又吉さんは驚く程率直に自らを語っている。
何より「小説で事件を起こしたかった」という彼の切実な想いにうたれた。
そう言えば学生のとき以来こんなに純粋に本を読んでこなかったなあと、遠い昔に置き忘れてきた大切な何かを思い出して心騒ぐような気持ちになったのだ。
Commented by saheizi-inokori at 2016-06-25 10:21
太宰といえば治子さんへのインタビューが東京だったか朝日だったかの夕刊に連載されていてとても面白かったです。
彼女も率直ですね。
Commented by k_hankichi at 2016-06-25 12:54
maruさん、そうですね。その切実さが実直で、なおさら胸がきゅーっとなります。
saheiziさん、はい、僕も新聞コラムを読んでそう思いました。僕は日曜美術館の思い出が強いです。
Commented by Oyo- at 2016-06-25 13:47 x
偶然か・・・只今『人間失格』を読んでいます。再読ですが、又吉さんが何故か浮かんできます(*_*)
Commented by k_hankichi at 2016-06-25 17:23
おようさん、流石です。6月には太宰ですよね。