音楽が時代を支えていた

そのショートストーリーを読んでいるだけで音楽が聴こえてきた。そして、その音楽が時代を支えていたということが、強烈に伝わってきた。

舞台は、おおむね下北沢から新宿、そして御茶ノ水・神保町。それは僕にとっても外出先の中心で、その街区、裏通り、喫茶店、レストラン、バーが登場するだけで、小説の場面が鮮やかによみがえる。

その時代、そこには必ず音楽が流れていた。そしてそれはしっかりと人々の心のなかに沁み入っていた。

『コーヒーにドーナツ盤、黒いニットのタイ。 1960-1973』(片岡義男、光文社)

1960年代。そこにあった音楽が時代を定義していたということについて、ふっと吐息をつくような緩やかさで知らせてくれる小説集だった。

コーヒーにドーナツ盤、黒いニットのタイ。

片岡 義男 / 光文社

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Commented by Oyo- at 2016-05-03 17:50 x
同じように歩いておりますが、最近はもう下北沢の方は行かないなー^^ どんな音楽が聞こえてくるのでしょう(*^_^*)
Commented by k_hankichi at 2016-05-03 18:58
おようさん、この本は、なかなか含蓄があったので、しばらく少しづつ気にとまったところを書いていきたいと思います。
Commented by maru33340 at 2016-05-03 20:15
これは読まなくちゃ。
Commented by k_hankichi at 2016-05-03 20:58
maruさん、もうすこし早く生まれていれば、われわれもこの小説の場面に登場していたこと、請け合いです。
by k_hankichi | 2016-05-03 08:35 | | Trackback | Comments(4)

音楽、小説、そして酒を愛する方々との空間です


by はんきち