ボッティチェリとカラヴァッジョ巡り

今日は早めに家を出て上野に向かう。ボッティチェリ展とカラヴァッジョ展などを巡ることにしたからだ。

公園口に出てみると、10時前だというのに、アメ横並みの混雑。お花見客の波である。

少しだけ桜を愛でたあと、美術館へ。

サンドロ・ボッティチェリ本人によるものや、その工房の人々も加わっての作品、師匠のフイリッポ・リッピによる作品の数々。量塊に気押される。

人いきれが何となく気になり、許されるのか分からなかったが、途中からウォークマンでスカルラッティのピアノソナタを聴きながら、絵を観はじめた。

世界が変わった。

通路はウフッツィ美術館のなか。ぞろぞろとゆく人たちはフィレンツェのひとたち。ポンテ・ヴェッキオを渡ってきた人々。

聖母子(書物の聖母; Madonna del Libro)が、やはり特に良い。ルネッサンスというものの輝かしさ、教宣的な道徳に感心するが、なにか綺麗過ぎるように感じて、却って心が空っぽになった気がする。

そして再び、お花見客の喧騒を掻い潜って西洋美術館のカラヴァッジョ展に。

フィレンツェの気品あふれる貴族的栄華とは異なり、市民の生きざまの生々しさがそこにあった。

カラヴァッジョは画家として高貴に生きていた訳ではなく、激しい気性でもって世間や学者たちに挑み、愛憎さまざまななかに、人をも殺めてしまうほどの人間だったということを初めて知った。

友人が薦めたように「法悦のマグダラのマリア」は素晴らしく、息を飲むとはこのことだった。

カラヴァッジョ派のジョヴァンニ・フランチェスコ・グエリエーリやアルテミジア・ジェンティレスキによる「悔悛のマグダラのマリア」も、甚だしくうっとりとする美しさだ。僕はこちらの作品も凄いと思った。

マグダラのマリアの絵には、どの人にも内在しえる罪からの悔い改め(マグダラの場合は娼婦からの)があるから、自分に照らし合わせて尚更心を打つのかもしれない。

果物やら酒を手に悦に入ったやつとか、トカゲや蟹に噛まれて驚いた男たちの絵などは、ほとんど感心しなかったのだけれど、マグダラのマリアの素晴らしさは、ボッティチェリに優った。

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by k_hankichi | 2016-04-02 12:25 | | Trackback | Comments(3)
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Commented by maru33340 at 2016-04-02 13:24
そうかWALKMANでお気に入りの音楽聴きながら展覧会を見る方法があったかあ。
今までなんで気づかなかったんやろ。
今度試してみよ。
Commented by Oyo- at 2016-04-02 14:17 x
まー、上野にいらっしゃるのですね^^ もう移動なさいましたかしら・・・。国立博物館の内部右手裏の方にちょっと趣のあるスポットがありますが、美術館巡りは疲れますのでおススメしません。それに庭園だけは70歳以上の人のみ無料ですので・・・(*^_^*)
Commented by k_hankichi at 2016-04-02 15:04
maruさん、雑念無く観賞できましたよ。
おようさん、はい、疲れました。こんど、その趣のあるスポット、訪れたいな。


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