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by はんきち

しみじみとした映画を観たくなった・・・『古書街キネマの案内人』

バッハの受難曲を聴きに向かう車中では、週日のあれやこれやで散乱した脳内を鎮めるべく『古書街キネマの案内人』(大泉貴、宝島社文庫)を読了。

読んだあとに出版元を知り、確か、この会社には近づくまいと正月に誓ったばかりだったことを思い出したが、後の祭り。

そんな気持ちにも関わらず、悔しいかな楽しめる小説だった。神保町の喫茶「さぼうる」の路地の奥にひっそりと佇む名画座「神保町オデオン」。そこには映画にまつわるあらゆることを調べ受ける「案内人」、六浦すばるという若き女性が居た。

大学四年生の多比良龍司は、就職先もきまり悠々自適の大学生。彼は亡くなった叔父の遺品である映画パンフレット類を古書店に売るべく、この街を訪れ、そして「神保町オデオン」に引き寄せられるかのように入り込んでゆく。

叔父の遺品に紛れていた未使用の映画チケットにまつわる話。映画好きな中年三人組のズッコケ話。映画盗撮犯捕物帖。李香蘭が出た戦時中の幻の日本映画にまつわる大陸の郷愁の話。

疲れた心身がゆっくりと解けはじめた。

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古書街キネマの案内人 おもいで映画の謎、解き明かします (宝島社文庫)

大泉 貴 / 宝島社

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by k_hankichi | 2016-03-12 11:06 | | Trackback | Comments(2)
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Commented by Oyo- at 2016-03-12 11:32 x
お疲れ様でした(*^^)v
Commented by k_hankichi at 2016-03-13 21:34
はい!