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by はんきち

なぜ今なのかは、少しだけ分かった・・・『なぜ今、シュンペーターなのか』

『なぜ今、シュンペーターなのか』(秋元征紘、クロスメディア・パブリッシング)は、題名が良かった。そして良すぎた。

経済学を専攻した人であれば、この人のことを知っているのだろうけれど、僕はそうではないので、こういう格好良い名前の人を挙げられてしまえば、読むしかなかった。

著者は実業界で、名だたる企業をリードされ、世の中に価値を創造していった方。その彼が、シュンペーターを今一度噛みしめるべきだとする。ドラッカーが世の中に広めたマネジメント理論の根幹はここにあるという。現代の企業の成長原理がここにあるという。そのことを繰り返し説く。

“世界が必要としているのは、「変化を起こす」あるいは「変化する」ことであり、それができるのは、私たち一人ひとり(あなた自身)なのだ。”

ドラッカー理論の根源ここにあり。企業人に分かりやすく考えを広め影響を与えることができたのは、シュンペーターが土台をわからな築いていたからこそとわかる。

こんな人になりたいと思った。

著者の音楽観も興味深かった。あとがきの部分で、著者は「六本木男声合唱団倶楽部」という三枝成彰さんに率いられた合唱団に参画していることを記す。『最後の手紙』という三枝さんによる曲を、サンクトペテルブルグ(旧レニングラード)で2015年の9月に演じた。

レニングラード攻防戦を経て蘇ったソビエトは、ナチスドイツに勝ち、日本の無軌道な振る舞いにも終止符を打つことに繋げた。その包囲されていたころのレニングラードの市民の気持ちを伝えようとしたのだろうか。

結局のところ、やはり本当はバッハなのかもしれない。

著者は「マタイ受難曲」に代表されるバッハの受難曲が、パッションを音楽的に表現していて、それと同様に、人間のなかには、自分のうちからほとばしるようなパッションがあって、それに突き動かされ、破壊的なイノベーションをも生み出す力があるとしている。

この本の題名にあった「なぜ今」は、つまるところ、原点回帰の重要性なのだと合点した。

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なぜ今、シュンペーターなのか

秋元 征紘 / クロスメディア・パブリッシング(インプレス)

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by k_hankichi | 2016-02-02 07:09 | | Trackback | Comments(3)
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Commented by maru33340 at 2016-02-02 07:50
今や懐かしい名前。学生時代は経済学があかんかったけど、あの時こういう本を読んだら良かったかもなあ。
Commented by k_hankichi at 2016-02-02 08:01
経済専攻のひとは知ってるのだなあ。ぼくは初めて聞いたとき、「俊平太」が下の名前なのかと思ったのだ。
Commented by maru33340 at 2016-02-02 19:44
浪人か!
(>_<)