『吉田健一の金沢』シンポジウム

2月号の中央公論には、『吉田健一の金沢』と題して、白山麓僻村塾創立27周年記念シンポジウム(2015.11.28、於・石川県立美術館ホール)の内容が紹介されていた。池澤夏樹、辻原登、湯川豊による。とても潤沢な議論が交わされている。なぜどうして金沢なのか、「時間」との関連、酒と仕事、月と雨、旅について。それぞれに、改めてそうなんだよなあと頷く。

河出書房新社で日本文学全集を個人編集している池澤さんは、吉田健一で一冊を組んでいるのだけれど、その彼は吉田さんのことを次のように言っている。

“吉田健一がそれ以前の批評家と何が違うかというと、彼は文学は楽しいものだと言いました。そして、それ以前に、人生は楽しいものだと。(中略)吉田健一は十九世紀のヨーロッパは落ち目なのであり、一番美しくて楽しかったのは十八世紀だ、その時代の文学に戻らなければならない、と言った。それが『ヨオロッパの世紀末』と『文学の楽しみ』という二冊の評論であり、吉田健一の最も大事な仕事です。言ってみれば、日本文学の指針をポンと太く立ててくれたのです。”

また吉田の小説や評論などを読みたくなった。
 
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中央公論 2016年 02 月号 [雑誌]

中央公論新社

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Commented by maru33340 at 2016-01-10 21:45
これは読みたいなあ。
Commented by k_hankichi at 2016-01-11 08:29
maruさん、お薦めですぞ。ついでに、原節子と向坂逸郎の対談「美しい年輪」も収録されているので、昭和の気分満載です。
by k_hankichi | 2016-01-10 13:36 | | Trackback | Comments(2)

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by はんきち