『帰ってきたヒトラー』の投げ出され感

友人から聞き知って『帰ってきたヒトラー』を読んだ。ティムール・ヴェルメシュ著、河出書房新社。

戦争末期に自死したアドルフ・ヒトラーが、2011年8月に突然甦ったところから話が始まる。彼は70年近く経ていることに始めは気がつかない。しかしだんだんと理解し、周囲と関わり始める。

語りかけられるひとたちは、彼が単なる物真似芸人だと思っている。しかし彼は正真正銘のヒトラーだ。

ビシッとしたヒトラーの見解や、政治、歴史解釈に人々は驚き、当惑もし、しかしやはり、「一介の芸人のくせに」と揶揄する。

ヒトラーはへこたれない。実にまっとうなる答弁を繰り広げていく。

彼はどうなるのか?そしてこの世界は?

小説の最後は、なに?なに!

というもので、そこに投げ出され、放置された僕は途方に暮れた。

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Commented by maru33340 at 2015-11-11 07:48
そう最後は「なんでだす?」と思うけど、そこに答えはないんだす。
答えは読む者に、その生き方に委ねられるんだす。
Commented by saheizi-inokori at 2015-11-11 09:02
けっこう現在のドイツを穿っているらしいですよ。
東條より魅力的です。
Commented by k_hankichi at 2015-11-11 18:44
maruさん、はい、委ねられちまった感が何とも。映画版では、どうなってるかな。
saheiziさん、皮肉っぽい表現が、なんとも良いですよね。
by k_hankichi | 2015-11-11 07:06 | | Trackback | Comments(3)

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