ようやっとロッテ・レーニャを知る

アンネ=ゾフィー・フォン・オッターがクルト・ワイルの曲を歌う音盤のライナーノーツを読んでいて、作曲家の妻がロッテ・レーニャとあり、ああこの名前を覚えている、と思った。しかし、それが何なのかが思い出せなかった。

冊子には、次のようにある。

“ナチスの政権奪取によって危険を感じたクルト・ヴァイルは、直ちにパリに亡命したが、妻の歌手ロッテ・レーニャはユダヤ人でもなく、この頃はかつて共演したことのある歌手オットー・パセッティと懇ろになっていたので、同行しなかった。・・・(中略)・・・アンナIのレーニャとアンナIIの(ティリー)・ロッシュは、イキが合いすぎてレズの関係にまで発展したといわれ、しかもレーニャの愛人パセッティが、故郷でアンナの成功を祈る家族(4人の男声コーラス)のひとりに出演していたのだから話はややこしい。”(岩淵達治)

Wikipediaで調べれば、ロッテ・レーニャはワイルと二度結婚していた(1926–33と 1937–50)。そしてまた、007の映画『ロシアより愛をこめて』のなかのローザ・クレッブ役を演じていたあのひとなのだと分かった。

靴に仕掛けたナイフでショーン・コネリー演じるジェームズ・ボンドと戦ったあの怖い女スパイ役。

“実はスペクターの幹部であるソビエト情報局のクレッブ大佐(ロッテ・レーニャ)は、真相を知らない部下の情報員タチアナ・ロマノヴァ(ダニエラ・ビアンキ)を騙し、暗号解読機を持ってイギリスに亡命する様、また亡命時にはボンドが連行することが条件だと言うように命令する。”(Wikipediaから)

ああ、中学生時代に観に行ったリバイバル上映のときのことが、まざまざと蘇る。ジェームズと同じ目線でダニエラ・ビアンキに恋してしまった僕は、実におっかないクレップ大佐のことが憎くて仕方がなかった。

ロッテー・レーニャのことをもっと知りたくなった。

■写真 (https://en.wikipedia.org/wiki/Lotte_Lenya#/media/File:Lotte_Lenya.jpg)
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Commented by s_numabe at 2015-10-08 02:31
ロッテ・レーニャについてなら、何を措いてもまず、ドナルド・スポトーが書いたこの評伝を読むべし。凄すぎる人生! 特にワイルが死んでからが天晴れ。

http://www.amazon.co.jp/%E3%83%AD%E3%83%83%E3%83%86%E3%83%BB%E3%83%AC%E3%83%BC%E3%83%8B%E3%83%A3%E2%80%95%E3%83%AF%E3%82%A4%E3%83%9E%E3%83%BC%E3%83%AB%E6%96%87%E5%8C%96%E3%81%AE%E5%90%8D%E8%8A%B1-%E3%82%B9%E3%83%9D%E3%83%88%E3%83%BC-%E3%83%89%E3%83%8A%E3%83%AB%E3%83%89/dp/4163471103/ref=sr_1_1?s=books&ie=UTF8&qid=1444238860&sr=1-1&keywords=%E3%83%AD%E3%83%83%E3%83%86%E3%83%BB%E3%83%AC%E3%83%BC%E3%83%8B%E3%83%A3
Commented by k_hankichi at 2015-10-08 06:59
はい、実は注文してあって、届くのを待っているところなのです。ワイルが亡くなってからが、なにか凄いことがあるのですね。楽しみです。
by k_hankichi | 2015-10-07 22:12 | クラシック音楽 | Trackback | Comments(2)

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