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by はんきち

福島・三春の滝桜の幽玄

福島県郡山の「郷(さと)さくら美術館」が、中目黒に東京館を開館していて、昨春、そこを訪れていた。美術館のなかには、福島県の桜の名所、美春の滝桜を主題にした作品が数々展示されていて、それは荘厳ともいえる夜桜の絵などには圧倒されていた。

それでいても、桜といえば一に千鳥ヶ淵、二に目黒川の桜だと疑っていなかった。そんな自分を恥じた。去る週末のことである。

伊達政宗の正室・愛姫(めごひめ)の故郷であるこの地には、三春城が築かれていて、江戸時代は五万石の城下町として栄えていたという。現代も、この街はせかせかした感じがなく、ゆったりと落ち着いた風情が漂っている。

その街を超えた山奥に、滝桜があった。樹木の規模は、その桁が違った。大木は、堂々とその枝を拡げ、しなうようにして蕾を抱え、花が開花している。日本三大桜に数えられるというこの木は、桜の木として初めて天然記念物に指定された名木だと知った。

流れ落ちる滝のような見事な花を観ているだけで、幽玄の世界に導かれていくような気がする。今度は、夜に訪れ、夢幻のなかに浸ってみたい。身を横たえて黒い空のなかにある桜を見上げ、ゆっくりと目を閉じてゆく自分のことを想像した。

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by k_hankichi | 2015-04-21 00:11 | 街角・風物 | Trackback | Comments(4)
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Commented by maru33340 at 2015-04-21 07:33
この桜は本当に夢かうつつかというほど美しそうだなあ。
Commented by k_hankichi at 2015-04-21 07:59
maruさん、一度は訪れることをお勧めします。
Commented by およう at 2015-04-21 08:13 x
桜の象徴のような佇まいなのでしょうね。
Commented by k_hankichi at 2015-04-21 23:31
おようさん、ここから漂うのは象徴、という感じよりも「遥かなる太古から伝わる、かぐわしさ」というようなものでした。もうなにか超越していて、言葉が無意味に感じるような。