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by はんきち

春の日の 湯あみまどろむ ひる下がり 眺めせしまに 我が身知るらん

先週の出張が強硬だったせいなのか、あるいは自分の身体能力が落ちてきているのか、ずっと体のなかに何か重いものが凭れているような、詰まっているような感じだった。

凝りほぐしマッサージをしてもらったりもしたが、あまり改善がない。仕方がないので、日曜日の昼下がり、隣の隣の町にある日帰り露天温泉「弘法の里湯」(鶴巻温泉駅前)に出かけてきた。そこは弱アルカリ性 カルシウム・ナトリウム塩化物泉で、カルシウムイオンが牛乳並に多く含まれており(1960mg/kg)、それは世界一の含有量の泉質という。
http://www.city.hadano.kanagawa.jp/kanko/kobo.html

いつもそこでは、あまりの気持ちの良さについ長湯をしてしまうのだが、それは今回も同じだった。内湯外湯、ウエットサウナを行きつ戻りつしながらたゆたう。

つるつるに仕上がった肌とともに湯からあがり休憩室で寝ころぶとそこは最早天女の羽衣の上だ。ウォークマンで内田光子によるシューベルトのピアノソナタ第21番変ロ長調に耳を傾けていたら、その心地よさにいつしか寝入っていた。

途中、第3楽章になるところで、ふと気がついて耳を澄ませば、性急にならずにしかも軽やかなる均衡とともにその旋律が流れていく。羽衣のうえで転がる軽快さなのだと合点しているうちに再び夢の世界に入っていた。

気が付いたらもう帰らなければならない時間になっていて、後ろ髪をひかれる思いで電車などに揺られながら帰宅した。

湯あたり気味の身体だったので、もう一度遅い午睡を取る。目覚めてみれば、ずっと体のなかにあった重いものがなくなっているよう。ああ、ずいぶん心身が疲れていたのだなあ、とようやく自分自身の状態を理解したところで夜になった。

「春の日の 湯あみまどろむ ひる下がり 眺めせしまに 我が身知るらん」

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シューベルト : ピアノ・ソナタ第21番変ロ長調、3つの小品(即興曲)D.946

内田光子 / マーキュリー・ミュージックエンタテインメント

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by k_hankichi | 2015-03-09 00:05 | 街角・風物 | Trackback | Comments(3)
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Commented by およう at 2015-03-09 10:57 x
よかったー!(^・^)私までも爽やかになりました^^
Commented by およう at 2015-03-09 11:03 x
追伸^^ こちらのお歌、どなたの作かしら・・・、きっと素敵な殿方!いいですねー!こちらも(^-^)
Commented by k_hankichi at 2015-03-09 20:45
おようさん、はい復活しました。
歌は、はんきち作でありまする。