坂と階段の次は、横丁・・・『東京の100横丁』(矢吹申彦)
坂と階段の本を読んだあとは、横丁についての本を読んだ。『東京の100横丁』(矢吹申彦、フリースタイル刊)。
横丁を礼讃する著者は、ハンドライティングの地図(コメントつき)とともに、その地の風情を書き連ねている。
もはや無くなりつつある下北沢駅前食品市場の横丁から始まり、谷根千、人形町の甘酒横丁、代々木上原の古本横丁、四谷しんみち、西銀座の路地などなど。『週刊金曜日』(株式会社金曜日)に連載されいたものだそうだ。
温かみのある絵地図が添えられたエッセイを読んでいるだけで、またどこかの路地を探訪したくなる。そしてそういう絵地図を描いてみたくなる。
精細なるリアル地図とは全く別物の、自分が感じたままの逍遥を描くエッセイだ。