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シューベルト・ピアノソナタ第21番の意味・・・『問題のあるレストラン』
友人から連絡があり、ようやくシューベルトを聴く時が来たみたいだと伝えられた。テレビドラマ『問題のあるレストラン』(フジテレビ木曜日、脚本:坂本裕二)第6話のクライマックスを観てのことだったという。→http://www.fujitv.co.jp/mondainoaru_restaurant/index.html

ぼくも慌てて録画を観た。そこは明治神宮の森と思しき場所。女性たちはそれぞれが心に傷を負っている。男たちから受けた負の遺産がある。そんな彼女たちがようやく打ち解け始め、互いにその内面を開かせつつあるとき、彼女たちはスマホの左右のイヤフォンを、恋人たちが分かち合うように耳にあてがう。

そして流れ始める。シューベルトのピアノソナタ第21番変ロ長調D960・第1楽章だ。す、すごい。スマホの画面には17分31秒と表示されていた。少し早目のテンポなのだけれど、素晴らしい演奏だ。

「生きててよかったな、生きような」・・・父親の妻に対する暴力的な言動のなかに身を置いて、苦しみ続けてきた娘はつぶやく。

シューベルトの遺作のこの曲を聴き続ける彼女たちのもつ、深い深い心の痛手のことを思いやる。

きゃりーぱみゅぱみゅによる軽快この上ない主題歌とは裏腹の、哀しみに打ちひしがられ闇に向かうごとく、絶望の淵にある女性たちの叫び声が聞こえ始める。

落ち着いて調べてみたら、このドラマ製作スタッフの音楽担当は、僕の中学時代の友人の娘さんで、これには再び驚いた。

■『問題のあるレストラン』主題歌『もんだいガール』→http://youtu.be/1YoPbha65sM

  
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by k_hankichi | 2015-02-21 00:14 | テレビ番組 | Trackback | Comments(8)
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Commented by maru33340 at 2015-02-21 08:01
このシーンには泣いたよ。
ひとりひとりの傷ついた心にシューベルトの音楽がなんと静かに寄りそうことか。
今まで怖いと思っていたこの人の音楽はこんなにも深い慰めの音楽であったのだなあ。
Commented by およう at 2015-02-21 14:06 x
こちらのピアノソナタはどなたが弾いていらっしゃるのかしら。美しい曲ですよねー(^・^)
Commented by k_hankichi at 2015-02-22 09:22
maruさん、シューベルトの音楽をこのように分からせてくれた、この作品のことをずっと覚えていることでしょう。
おようさん、ピアニストはわかりませんでした。とても良い演奏です。
Commented by k_hankichi at 2015-02-23 22:01
おようさん、伝手を頼って確認したら、以下の人の演奏でした。

ハンガリーのピアニスト、イェネ・ヤンドー。
http://www.naxos.com/person/Jeno_Jando/339.htm

音盤は以下です。
http://www.amazon.co.jp/dp/B00005F43W/ref=pe_492632_159100282_TE_item
録音:1991年9月2~7日, Reformed Church, Budapest
Commented by ととんぎつね at 2015-03-09 04:34 x
はじめまして
問題のあるレストランで、この曲を知り演奏者と楽章を知りたくてネットでこちらにたどり着きました
優しくて落ち着く曲に興味を強く持ちました。教えて下さりありがとうございます。
Commented by k_hankichi at 2015-03-09 07:22
ととんきつねさん、お役に立てて良かったです。あのシーンは本当に感銘しました。いまでも鮮明に思い出します。
Commented by ぽぽ at 2015-08-04 00:38 x
音源、探してました。
教えてくれてありがとうございます。
違う音源をいくつも聴きましたが、やはりこの音源が一番しっくりきました。
Commented by k_hankichi at 2015-08-04 07:48
ぽぽさん、そうなんです、イエネ・ヤンドーの演奏、沁みるのです。お役に立てて良かった。