オーディオファンというものは、静かに黙しているものだということを、改めて知った。
長年一緒に仕事をしてきた同僚がファンだと知ったのは、ついこの間で、その彼のマニア度といったらなかった。
この自分でさえ、同じ機種の64GBウォークマンを4台持っていて、それでも収納する容量が足りないと嘆いていたが、その彼は、もうこの時点でハイレゾ音源にシフトしていて、そしてインナーイヤー型イヤーフォンも複数本(そのなかにはShureの10万円超含め)を持っている。
目の玉を見開き続けても、そのマニア度の片鱗にさえ触れることができなさそうで、さすが電機会社に入る人は違うと思うのだった。
音については薀蓄のある人たちが多いのだということは知っていても、その人口密度の大きさは、ちょうどコンサートのあとの東京文化会館の出口ぐらいなのかしらんと感じて、ただひたすらため息をついた。