バロック音楽と焼き鳥

この酒蔵は素晴らしかった。なにが凄いかといえば、その日本酒の取り揃えぶりであり、日本酒ソムリエが焼き鳥と合うものを控えめなる佇まいで選んでくれる。

宮城の「乾坤一 冬華」は純米吟醸で、1回しか火を入れていないほぼ生酒(大沼酒造店)。極上のワインのようでいて樽香があり、だから何度もくいくいと呷ってしまう。一升がまたたく間に空いた。

あまりに旨いので、そのあとはおなじ造り手の「純米吟醸やまだにしき ひやおろし」を味わい、同じく一升がまたたく間に空く。そして墨廼江酒造の「墨廼江 ひやおろし」を空けていく。

ホタル烏賊の燻製がおつまみに出てくるがこれもまた旨い。イカスミとともに燻製になっていて、その辛みがまた酒をますますに勧めてくれる。

そこにはバロック音楽だけが静かに流れ、クラシックマニアの心をくすぐるものだから、しまいにその場所が仙台なのか福島なのか山形なのかわからなくなってゆく。「初孫」を飲んでいた吉田健一もこんな気持ちだったのかしらと頭をよぎるが、いまになってみればその後に飲んだ酒がその酒だったのかもしれない。

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Commented by およう at 2014-09-18 23:13 x
飲みっぷり、健一氏もそうですがはんきちさんの強さには脱帽!(女性が言うのもおかしいですが^^)
そして美味しそうに飲まれるー!
足もとお気をつけて(^。^)
Commented by k_hankichi at 2014-09-28 10:39
おようさん、この組み合わせはすごく良いとわかりました。
by k_hankichi | 2014-09-18 18:48 | | Trackback | Comments(2)

音楽、小説、そして酒を愛する方々との空間です


by はんきち